「大卒1~3年目若手社員の実態調査」の結果を発表
2024年10月16日
学校法人 産業能率大学 総合研究所
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202410117977-O1-COUn7L6U】
学校法人産業能率大学 総合研究所(東京都世田谷区)は、大学卒1~3年目までの男女の正社員・正職員を対象に、働き方やキャリアに関する認識を調査し、758名から回答を得ました。
当リリースでは、トピックとなるデータをご紹介します。
現在の離職意思の有無
51.5%が離職を希望
現在の離職意思の有無*を尋ねたところ、「現在の勤務先にずっと勤めていたい」で否定的な回答を選んだ離職希望層は51.5%でした。「機会があれば他の会社に転職してみたい」という転職希望層はさらに多く64.0%となり、多くの若手社員が転職を念頭に置いていることがわかりました。
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*尾形真実哉(2012).リアリティ・ショックが若年就業者の組織適応に与える影響の実証研究.組織科学,第45巻,第3号,49-66頁.の離職意思の尺度を用いて質問
離職を考えた理由
離職希望層の39.1%が「賃金が低い」を選択
離職を考えた理由について尋ねたところ、「賃金が低い」(39.1%)との回答が最多となりました。2位が「肉体的・精神的負担が大きい」(26.3%)、3位が「仕事内容が自分に向いていない」(21.2%)でした。賃金の低さは離職希望層*の約4割が選択しており、離職防止には企業・組織の賃金増の努力が求められる結果となりました。
※質問「私はこの会社(勤務先)にずっと勤めていたい」で、全くあてはまらない・あてはまらない・あまりあてはまらないを選択した回答者のみに質問
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希望するキャリア
将来希望するキャリアは管理職は16.5%、専門職も14.4%のみ
将来希望するキャリアを尋ねたところ、最多の回答となったのは「一般職」で44.2%と約半数が選択した結果となりました。「管理職」は16.5%、「専門職」は14.4%であり、管理職や専門職といった上級職を目指さない層が多いことがわかりました。また総合職も19.5%と、一般職の半分以下となりました。
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能力開発課題
コミュニケーション力の向上が課題
特に強化したい能力・知識を尋ねたところ「コミュニケーション力」(38.8%)が最多で、他と大きな差がありました。次いで、「論理的に考える力」(23.5%)、「情報を収集する力」(23.0%)、「自分のモチベーションを維持する力」(22.8%)、「創造的に考える力」(20.7%)が続きました。
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働くうえで重要なこと
高い賃金を得ること、成長できることが上位に
働くうえでどのようなことが重要と感じるか尋ねたところ、「高い賃金を得ること」(40.5%)が最多となりました。2位は「成長できること」(30.2%)であり、成長できるか否かを重視していることもわかりました。「生計を立てられる程度の賃金を得ること」(26.3%)も3位と高く、高い賃金を求める層が多いものの、生計を立てられる程度の賃金で良い層と二分される傾向が見受けられました。
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▼調査概要
調査対象:大学卒1~3年目までの男女の正社員・正職員
調査期間:2024年8月1日~8月7日
調査方法:インターネット調査
有効回答:758人(男性224人・女性531人、その他3人)