第1章 ヒヤリ報告は“なぜ”導入されたか
1 ヒヤリ報告を安全管理にとり入れた歴史
2 心理的衝撃を不安全行動の範疇に取り入れる―ヒヤリ・ハットの名称の始まり―
3 ヒヤリ報告活動を実施してみての問題点
4 ヒヤリ報告の管理活動上の位置づけに配慮を
5 不安全行動は二面的なチェックが必要
6 一つのモデルとしてのヒヤリ報告書例(1)
7 一つのモデルとしてのヒヤリ報告書例(2)
8 ヒヤリ報告は、本人には反省材料、監督者には安全指導の教材であってほしい
9 ヒヤリ報告書の具備すべき条件―様式づくりに工夫を―
10 ヒヤリ報告の様式―心の訴え12項目を入れる――本人の意見、上司の助言欄を設ける―
第2章 ヒヤリ報告の“心の訴え”12項目
1 ヒヤリ報告に12項目の“心の訴え”を心身機能別に決めた理由
心の訴え1 見にくかった、聞きにくかった
心の訴え2 気がつかなかった
心の訴え3 忘れていた
心の訴え4 知らなかった、わからなかった
心の訴え5 深く考えなかった
心の訴え6 大丈夫だと思った(1)―ヒヤリでもっとも多い体験です―
心の訴え6 大丈夫だと思った(2)―ヒヤリでもっとも多い体験です―
心の訴え7 あわてる(1)
心の訴え7 あわてる(2)
心の訴え8 イライラしていた、不愉快だった
心の訴え9 疲れていた―精神的にも、肉体的にも―
心の訴え10 無意識に手が動いた、反射的に手を出した
心の訴え11 やりにくかった、無理をした
心の訴え12 からだのバランスを崩した
2 “心の訴え”12項目の要約(例示)―ヒヤリ報告に助言する人のために―
第3章 ヒヤリ報告活動の制度化
1 ヒヤリ報告を管理活動化するには―手続きをシステム化する―
2 作業者にヒヤリ報告書の様式と記入の仕方を教える
3 監督者は部下からのヒヤリ報告を必ずチェック、分析し、助言指導を
4 監督者は報告者との面接を―やっつけ文句は禁句―
5 監督者は個人指導の要点を知る―よき相談相手になる―
6 監督者は集団指導の要点を知る
7 ヒヤリ報告一覧表を作成したら管理・監督者、両者の打ち合わせを
8 管理者はヒヤリ報告を生かし、パトロール、安全委員会に活用する
9 ヒヤリ報告を職場のOJTに生かすには
第4章 ヒヤリ報告を生かした学習指導
1 部下の学習能力を高める管理・監督者の配慮
2 作業動作の学習について―心の訴え4・10・11・12の学習―
3 発見学習について―心の訴え1・2の学習―
4 危ない、危なくないの判断力を養う―心の訴え5・6の学習―
5 先を読む学習―心の訴え6の学習―
6 決めたことを守る学習―心の訴え6の学習―
7 問題解決にヒヤリ体験を生かす
8 学習のための知識の構造化と問題解決技法について―問題解決学習のスキーマ化―
第5章 ヒヤリ体験を自己管理に生かすには
1 ヒヤリ体験を自己管理に生かすには
2 自己管理に必要な基本的な考え(1)―基礎教育がまず必要―
3 自己管理に必要な基本的な考え(2)―自己管理には4つの目的が―
4 ヒヤリ報告を作業の構造分析能力育成に―自己管理の技法(1)―
5 ヒヤリ報告を“意欲づけ”に役立たせるには―自己管理の技法(2)―
6 自分の弱点を知り、人間形成に役立たせる―自己管理の技法(3)―
7 作業者の自己管理が“なぜ”育ちにくいか
第6章 ヒヤリ報告を管理資料に
1 ヒヤリ報告を管理資料に活用する
2 ヒヤリ報告を心身機能別に分けてみる―MBTS社の例―
3 ヒヤリ報告を新人と熟練者に分けてみる―OM社の例―
4 ヒヤリ報告を人、作業、物に分けてみる―SS社の例―
5 心の訴えを不安全行動の型と事故の型でその関係をみる―SQ社の例―
6 ヒヤリ報告を作業方法・作業環境・機械設備との関係でチェックする―MBTS社の例―
7 レイアウト図にヒヤリ・ハットのチェック―TS社の例―
8 ヒヤリ報告を機械、設備別に記名する方法―Y社の例―
9 「あわてていた」の分析(1)―少し変った統計MBTS社の例―
10 「あわてていた」の分析(2)―少し変った統計―