フルハーネス型安全帯―安全帯使用者のための解説Q&A―

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日本で普及している胴ベルト型安全帯は、墜落時に腹部だけで衝撃を受けるので危険性が高く、欧米では使用禁止とされています。その欧米で使われている安全帯は衝撃緩和能力の優れているハーネスで、最近日本でも使用されるようになりました。しかし日本の仕様書は墜落安全距離などの情報が不十分で、ハーネスの特性を理解せずに使用すると危険な場合もあります。
本書では、胴ベルト型安全帯の問題点を指摘し、ハーネスの基礎知識・注意点をQ&A形式でまとめました。元請職員および実際に安全帯を使用する現場作業員の方々の安全を考えた1冊です。

みなとみらい労働法務事務所 所長 菊一 功 著

※絶版により、在庫は下記オンライン書店のみとなっております。

判型・ページ数:B5判/160ページ 発売日:2014年07月29日|価格:1,430円(税込) ISBN:978-4-89761-518-9 C2036 Y1300E

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    第1章 胴ベルト型安全帯からハーネス型安全帯への移行に向けて~安全環境と背景~

    第1 欧米と日本の思想の相違
     ・日本と欧米の災害発生状況
     ・日本と欧米の安全思想の相違点
     ・日本と欧米の安全教育
     ・日本とEU諸国における足場の安全規格
    第2 日本と欧米の高所作業における安全思想の相違
     ・足場上の安全に対する日本と欧米の考え方
     ・元請が現場内では安全帯の着用に固執する理由
     ・安全帯は現場入場のパスポートか
     ・日本と欧米のリスクアセスメントの取組み

    第2章 なぜハーネスなのか~胴ベルト型安全帯の限界~

    第1 胴ベルト型安全帯の限界
    1.安全帯で宙づり状態での死亡例(ロリップの誤使用)
     ・宙つり死亡災害の原因は
     ・宙づりを引き上げるには4人以上必要
     ・宙づりから救出されるまで何分要するか
     ・ぶら下がり体感では30秒でギブアップ
    2. 一本つり安全帯でフックをカラビナに掛けて作業中に墜落した事例
    3.写真で見るカラビナ関係の災害事例
    4.安全帯の不適格使用による災害事例
     ・不適格使用による災害
    5.カラビナにフックを掛けて墜落する災害の背景
     ・カラビナ使用の背景
    6.U字つりによる災害防止対策
     ・U字つりによる災害防止
    7.U字つりにならない構造の安全帯
     ・傾斜面作業での作業姿勢保持用安全帯
    8.ハーネスとU字つり
     ・ハーネスとU字つり
    9.安全帯不適格使用の送検事例
     ・送検事例
    第2 ぶら下がり体感教育
    1.安全帯のぶら下がり体感教育の目的
     ・ぶら下がり体感教育の目的
    2.安全帯のぶら下がり体験で得たもの
     ・ぶら下がり体験で得たもの
    3.ぶら下がり体感教育の方法
     ・ぶら下がり体感教育の方法
    4.胴ベルト型安全帯に加わる衝撃荷重
     ・安全帯に加わる衝撃荷重
    5.宙づりから救出される時間
     ・宙づりから救出される時間

    第3章 ハーネス~ハーネス型安全帯の使用促進のために~

    第1 ハーネス型安全帯の基礎知識
    第2 胴ベルト型安全帯からハーネス型安全帯へ
    第3 ハーネスをめぐる環境
     ・ハーネスを使用しないと違反か
     ・行政指導の目的
     ・「一定条件下でハーネス型の安全帯を義務付ける」の一定条件とは
     ・救出に時間を要する場所でのハーネスの使用とは
     ・ハーネスはどの業種で先行しているか
    第4 ハーネスの種類
     ・ハーネスとフルボディハーネスは同じか
     ・ハーネスの機能
     ・ハーネスのD環の機能は
    第5 ハーネス使用上の問題
     ・ハーネスの墜落安全距離
     ・胴ベルトの墜落安全距離
     ・親綱からの落下試験
     ・ハーネスの墜落安全距離の求め方
     ・墜落距離がメーカーの表示と違うが
     ・メーカーが示す墜落距離の表示例
     ・高さ3mでのハーネスの使用方法
    第6 ハーネス等安全帯の使用上の問題
     ・ショックアブソーバの機能
     ・ハーネスでもショックアブソーバは必要か
     ・ハーネスの使用上の問題
     ・ハーネスでU字つりを行う場合
     ・胴ベルトに腿ベルトを結合してもハーネスか
     ・U字つりとは
     ・一本つり安全帯でU字つりが禁止の理由
     ・背部のD環の適切な位置はどこか
    第7 低層作業箇所におけるハーネスの使用
     ・タンクローリー上の作業でハーネスは使用できるか
     ・タンクローリー上の作業で墜落し、安全帯不使用で送検された事例
     ・日本と欧米の二丁掛けの考え方
     ・リスク評価で墜落の可能性が極めて低い足場上での安全帯の着用
    第8 無足場工法について
     ・無足場工法とは
     ・無足場工法に関する報告書
     ・日本でも無足場工法は定着するか
     ・無足場工法は、安衛則違反ではないか
    第9 ハーネスの規格
     ・CEマークとEN362
     ・日本製のハーネスは、海外で使用できるか
     ・類似の質問
     ・東南アジア製のハーネスを日本で使用できるか
     ・インド製ハーネス
     ・日本の胴ベルト型安全帯を東南アジアの現場で使用できるか
     ・東南アジア製の安全帯の価格と機能はどうか

    第4章 安全帯に関する諸問題

    第1 安全帯に関する一般的問題
     ・墜落の危険がある場合、安全帯は必ず使用するか(意識調査)
     ・クレーンのフックに安全帯のフックを掛けてよいか
     ・その他(足場床と躯体とのすき間の取扱い)
     ・傾斜地でロリップをカラビナに掛けると危険
     ・朝礼時でやってはいけないロープの点検
    第2 ロープについて
     ・親綱用繊維ロープの特徴
     ・安全帯で使用されるロープ
     ・編みロープを親綱に使用できるか
    第3 落下係数とは
     ・落下係数とは
     ・足下にフックを掛けた場合の落下係数
     ・落下距離がゼロでも衝撃はある
     ・落下距離ゼロの災害
     ・クライミングの落下係数
     ・風力発電の昇降ではハーネスが不可欠
    第4 レスキュー
     ・救出体制

    第5章 安全帯の管理

    第1 安全帯の点検
     ・安全帯の管理上の問題点
     ・安全帯の点検と管理
     ・安全帯管理の着眼点について
     ・胴ベルト型安全帯の点検
     ・ハーネス型安全帯の点検
     ・八つ打ちロープの交換時期
     ・二丁掛け安全帯を自作する場合の注意点
     ・U字つりができない構造の安全帯
    第2 実証実験
     1.安全帯に関する試験(1)
     2.安全帯に関する試験(2)
     3.親綱試験結果の概要
     安全帯の種類および名称

  • 著者プロフィール

    労働省(現厚生労働省)に労働基準監督官として入省。
    北海道局滝川署および福島局会津署に赴任。
    小田原・横須賀・川崎南・横浜北各署にて労働基準監督署長を歴任(平成16年3月退官)。
    平成16年4月 みなとみらい労働法務事務所開設。
    社会保険労務士登録(特定社会保険労務士)。安全総合調査研究会代表。
    主な著書に、
    『現場安全担当者のためのやさしいワイヤロープ管理』(労働新聞社1994年6月)
    『安全衛生アイデアBOOK』(労働新聞社2003年5月)
    『あなたの安全帯は大丈夫?』(労働新聞社2004年3月)
    『偽装請負と元請責任』(労働新聞社2005年11月)
    『偽装請負と事業主責任』 (労働新聞社2007年1月)
    『偽装請負 労働安全衛生法と建設業法の接点』(労働新聞社2007年8月)
    『現場監督のための相談事例Q&A』(大成出版社2009年12月)
    DVD『よりよい危険源のリストアップ法はこれだ』(建設安全研究会2012年2月)
    『リスクアセスメント再挑戦のすすめ』(労働新聞社2012年6月)
    『建設業の社会保険加入と一人親方をめぐるQ&A』(大成出版社2013年10月)
    がある。

  • 正誤表

    ■お詫びと訂正■

    本書の記載内容に誤りがございました。謹んでお詫び申し上げますとともに、下記の通り訂正させていただきます。

    P.76 中段 本文
    実験結果については、スパン4mで最大垂下量は2.81mであるが、
    【誤】4m → 【正】5m

    P.151 1.安全帯に関する試験(1)
    (3)試験結果
    表内番号1の試験結果
    【誤】4.575kN → 【正】5.475kN

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