新人・文系管理者のための 安全衛生管理基礎のキソ

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―理系コトバをできるだけ使わず解説しました―
本書は、文系出身で30年余り労働基準監督官として厚生労働省に勤務した筆者が、その実務経験と合わせ自身が理解、経験し研鑚してきた安全衛生の知識について、理科系の用語を極力使わずに基礎のキソを解説しています。
文系出身なので理系言葉は苦手という新人の方、安全衛生部門に配置された文系の管理者だけでなく、弁護士や社労士など士業の方々にも参考となるものです。初歩の安全衛生用語(12個)の解説付き。

元労働基準監督署長 労働衛生コンサルタント 村木 宏吉 著

※電子書籍も販売しております。
 詳しくは以下「電子書籍」タブをご確認ください。

判型・ページ数:A5判/172ページ 発売日:2015年10月27日|価格:1,650円(税込) ISBN:978-4-89761-577-6 C2036 Y1500E

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    第1章 安全衛生管理とは ~知っている経営者と、知らない経営者とでは大違い~

    1 はじめに
    2 「安全衛生」とは
    3 安全衛生管理とは
    4 労働災害はたいした問題ではないのか

    第2章 なぜ安全衛生管理が必要か ~安全配慮義務違反と決算時の特別損失について~

    1 安全衛生管理を進めても利益にならない?
    2 労働災害と損害賠償訴訟
    3 安全配慮義務とは
    4 挙証責任と時効
    5 労災保険と損害賠償
    6 特別損失について
    7 処罰と労災保険における費用徴収等
    8 労働災害のお値段
    9 経営者の責任
    10 経営者の誤解

    第3章 まずは経営者の姿勢から ~労働災害防止に取り組む姿勢を明らかにする~

    1 トップの意思表明
    2 信頼と任せるということ
    3 任せっぱなしはだめ
    4 目標を設定し、実行するための計画を立てる
    5 法令違反は病気の症状である

    第4章 気をつける必要のない作業は安全である ~本質安全化とは~

    1 普通の経営者はこう考えがちです
    2 富国強兵策と労働災害
    3 パート・アルバイト主体の事業
    4 判断は間違えるから作業手順書が有効
    5 法令はどのように改正されるか

    第5章 そのとおり実行するだけでよい作業ならば誰でもできる ~作業標準(作業手順書)とは仕事のマニュアル化である~

    1 作業標準の作成
    2 危険・有害箇所の洗い出し
    3 作業手順書の確定
    4 作業手順書の見直し
    5 作業手順書のポイント

    第6章 事業の必須三要素を点検する ~人=健康診断、場所=作業環境測定、機械等=定期自主検査~

    1 事業の三要素
    2 採用面接に健康診断書の提出を求める経営者
    3 健康診断
    4 作業環境測定
    5 定期自主検査
    6 予算配賦をしているか
    7 実施結果のチェックをしているか

    第7章 安全衛生委員会 ~自主的管理活動はなぜ必要か~

    1 安全衛生委員会の設置と運営
    2 法令違反とそうでない事案
    3 安全衛生委員会の取組
    4 開催のための準備(日程調整、資料作成等)
    5 進行手順(あいさつ、報告、審議事項等について)
    6 議事録の作成(議事録のモデル等)
    7 フォローアップ、評価
    8 マンネリを防ぐための注意事項
    9 安全衛生委員会を意義あるものに

    第8章 有資格者の配置 ~なぜ、無資格者はダメなのか?資格者はいるだけでよいのか?~

    1 資格者が必要
    2 資格者と無資格者の違い
    3 資格者は何人いればよいのか
    4 資格者は何ををするのか
    5 資格者の補充を考えているか
    6 資格取得の費用負担

    第9章 教わらなければ誰も仕事の危険性や有害なことがわからない ~安全衛生教育の重要性~

    1 経営者にこそ教育が必要
    2 トンネルじん肺訴訟のこと
    3 雇入れ時の教育
    4 配置替え時の教育
    5 職長教育
    6 特別教育

    第10章 労働災害防止対策には優先順位がある ~なぜ、リスクアセスメントが必要か?~

    1 労働災害防止対策の限度
    2 リスクアセスメントは原発再稼働の事前審査と同じ
    3 資金には限りがある
    4 対策の優先順位をどうつけるか
    5 共通認識の持ち方

    第11章 対策の具体例 ~労働安全衛生法の基礎~

    1 製造許可(安衛法第37条)
    2 構造規格の具備(安衛法第42条)
    3 譲渡等の制限等(安衛法第43条)
    4 機械等に関する一般的な防護措置

    第12章 初歩の安全衛生用語 ~用語を理解し法令順守を~

    1 安全係数
    2 D/d(ディーバイディー)
    3 ワイヤロープ
    4 定格出力(モーターのパワー)
    5 機械の本質安全化(フェールセーフとフールプルーフ)
    6 エレベーターと簡易リフト
    7 感電防止用漏電しゃ断装置とアース
    8 感電災害が発生したら
    9 振動障害の予防対策
    10 安全衛生統計
    11 健康診断関係
    12 作業環境測定

    第13章 本当に「安全第一」か? ~大災害発生時の原因を探る~

    1 「安全第一」は誰のため?
    2 納期を急ぐ

    第14章 労働災害発生時の対応 ~起きてから怒っても仕方がない~

    1 労働災害が発生したら

    第15章 終わりに ~労働基準監督署をどう活用するか~

    1 立入調査は企業にとって邪魔なものか
    2 労働基準監督署の基本は行政指導
    3 違反指摘の意味
    4 労働基準監督署の活用

  • 著者プロフィール

    元労働基準監督署長 労働衛生コンサルタント
    村木 宏吉
    (むらき ひろよし)
    町田安全衛生リサーチ

    1977年(昭和52年)、労働省(当時)に労働基準監督官として採用され、北海道、東京、神奈川の各労働局における局・労働基準監督署で勤務した後、 2009年(平成21年)に退官し、町田安全衛生リサーチを設立。労働衛生コンサルタント。元労働基準監督署長。労働基準法、労働安全衛生法及び労災保険 等等の著書多数。過去に民間会社での勤務経験あり。

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