第1章 安全衛生管理とは ~知っている経営者と、知らない経営者とでは大違い~
1 はじめに
2 「安全衛生」とは
3 安全衛生管理とは
4 労働災害はたいした問題ではないのか
第2章 なぜ安全衛生管理が必要か ~安全配慮義務違反と決算時の特別損失について~
1 安全衛生管理を進めても利益にならない?
2 労働災害と損害賠償訴訟
3 安全配慮義務とは
4 挙証責任と時効
5 労災保険と損害賠償
6 特別損失について
7 処罰と労災保険における費用徴収等
8 労働災害のお値段
9 経営者の責任
10 経営者の誤解
第3章 まずは経営者の姿勢から ~労働災害防止に取り組む姿勢を明らかにする~
1 トップの意思表明
2 信頼と任せるということ
3 任せっぱなしはだめ
4 目標を設定し、実行するための計画を立てる
5 法令違反は病気の症状である
第4章 気をつける必要のない作業は安全である ~本質安全化とは~
1 普通の経営者はこう考えがちです
2 富国強兵策と労働災害
3 パート・アルバイト主体の事業
4 判断は間違えるから作業手順書が有効
5 法令はどのように改正されるか
第5章 そのとおり実行するだけでよい作業ならば誰でもできる ~作業標準(作業手順書)とは仕事のマニュアル化である~
1 作業標準の作成
2 危険・有害箇所の洗い出し
3 作業手順書の確定
4 作業手順書の見直し
5 作業手順書のポイント
第6章 事業の必須三要素を点検する ~人=健康診断、場所=作業環境測定、機械等=定期自主検査~
1 事業の三要素
2 採用面接に健康診断書の提出を求める経営者
3 健康診断
4 作業環境測定
5 定期自主検査
6 予算配賦をしているか
7 実施結果のチェックをしているか
第7章 安全衛生委員会 ~自主的管理活動はなぜ必要か~
1 安全衛生委員会の設置と運営
2 法令違反とそうでない事案
3 安全衛生委員会の取組
4 開催のための準備(日程調整、資料作成等)
5 進行手順(あいさつ、報告、審議事項等について)
6 議事録の作成(議事録のモデル等)
7 フォローアップ、評価
8 マンネリを防ぐための注意事項
9 安全衛生委員会を意義あるものに
第8章 有資格者の配置 ~なぜ、無資格者はダメなのか?資格者はいるだけでよいのか?~
1 資格者が必要
2 資格者と無資格者の違い
3 資格者は何人いればよいのか
4 資格者は何ををするのか
5 資格者の補充を考えているか
6 資格取得の費用負担
第9章 教わらなければ誰も仕事の危険性や有害なことがわからない ~安全衛生教育の重要性~
1 経営者にこそ教育が必要
2 トンネルじん肺訴訟のこと
3 雇入れ時の教育
4 配置替え時の教育
5 職長教育
6 特別教育
第10章 労働災害防止対策には優先順位がある ~なぜ、リスクアセスメントが必要か?~
1 労働災害防止対策の限度
2 リスクアセスメントは原発再稼働の事前審査と同じ
3 資金には限りがある
4 対策の優先順位をどうつけるか
5 共通認識の持ち方
第11章 対策の具体例 ~労働安全衛生法の基礎~
1 製造許可(安衛法第37条)
2 構造規格の具備(安衛法第42条)
3 譲渡等の制限等(安衛法第43条)
4 機械等に関する一般的な防護措置
第12章 初歩の安全衛生用語 ~用語を理解し法令順守を~
1 安全係数
2 D/d(ディーバイディー)
3 ワイヤロープ
4 定格出力(モーターのパワー)
5 機械の本質安全化(フェールセーフとフールプルーフ)
6 エレベーターと簡易リフト
7 感電防止用漏電しゃ断装置とアース
8 感電災害が発生したら
9 振動障害の予防対策
10 安全衛生統計
11 健康診断関係
12 作業環境測定
第13章 本当に「安全第一」か? ~大災害発生時の原因を探る~
1 「安全第一」は誰のため?
2 納期を急ぐ
第14章 労働災害発生時の対応 ~起きてから怒っても仕方がない~
1 労働災害が発生したら
第15章 終わりに ~労働基準監督署をどう活用するか~
1 立入調査は企業にとって邪魔なものか
2 労働基準監督署の基本は行政指導
3 違反指摘の意味
4 労働基準監督署の活用