まえがき
障害者を敵に回すのか
誠意を尽くしていたのに悪者扱いされる 紛争事例【精神障害:20代:女性】
嫌われている空気に敏感
障害者がはたらきやすい=健常者がはたらきにくい
弁護士も社労士も教えてくれなかった解決法
障害者関連のノウハウ本は実践に向かない
第1章 障害者とはたらく職場
トラブルがどうして突然起きるのか
なかなか理解できない障害者心理
トラブルの原因は「私が障害者だから」 解決事例【身体障害:30 代:女性】
発端は周りに引け目を感じる気持ち
積もりに積もった我慢が爆発
これでは防ぎようがないじゃないか
会社にはトラブル解決のマニュアルがない
そもそも健常者側には勝ち目がない
どんどん増える障害者とのトラブル
トラブルはますます泥沼化していく
会社の対応が問題を悪化させる
認識の「ズレ」が問題をこじれさせていく
敵意で対すれば解決するものも解決しない
会社からは解決の提案が出てこない
経済的事情が事態を悪化させる
何の障害かを知ることが第一歩
ノウハウの確立が急務な精神障害者雇用
あいまいな指示で混乱 紛争事例【アスペルガー症候群:20代:男性】
相手を責めずに自分の対応を顧みる
コツを知っていれば対処は簡単
第2章 身体障害
肢体不自由
「意識していません」はかえって逆効果
奇形の手に常に視線を感じる 解決事例【上肢奇形:20代:男性】
差別用語はいつでも飛びかっている
見た目での判断は禁物
トイレは隠れた大問題 解決事例【下肢障害:30代:男性】
薬の副作用にまで考えを及ぼす 解決事例【上肢障害:30代:女性】
障害者は想像以上にストレスを感じている
聴覚障害
聴覚障害は問題が解決しやすい
賢い筆談でコミュニケーションの向上を
コミュニケーション不足が人をここまで落ち込ませてしまう 解決事例【全ろう:20代:女性】
文字を通して相手の話に耳を傾けるのが筆談
職場の筆談は双方向になりにくい
筆談を軽んじてはいけない 解決事例【全ろう:40代:男性】
聴覚障害者から多くの文字で伝えてもらう
会話するときは相手のペースに巻き込まれない 紛争事例【全ろう:30代:男性】
聞こえなくてもコミュニケーションしやすい配置を
聞こえないことをうっかり忘れてしまう 解決事例【全ろう:20代:女性】
オフィスの座席は耳をふさぎながら決める
内部障害
内部障害者の意識は「なりたての身体障害者」
さりげなく配慮することが効果的 解決事例【内部障害:40代:男性】
オストメイトマークはあえて大きく表示する
会社ができないことをはっきり伝える
高次機能障害
仕事より治療に専念する
第3章 精神障害
どんどん増える精神障害者雇用
性格異常者のイメージを持たない
これから本格化する精神障害者雇用
適切な配慮はまだまだ試行錯誤中
うつ病・双極性障害
最大のリスクは自殺
うつ病の症状が軽くても要注意
重症者は一切の感情がなくなる
強迫観念が自殺への駆り立てる 解決事例【うつ病:30代:女性】
自分がうつ病と悟られないように振る舞う
業務転換で気分一新 解決事例【うつ病:40代:男性】
双極性障害は人生を壊してしまう病気
躁状態で陥るセックス依存症 紛争事例【双極性障害:20代:女性】
うつ状態では餓死の危険も 紛争事例【双極性障害:30代:男性】
自殺を未然に防ぐ2つのチェック項目
統合失調症
幻聴・妄想で支離滅裂になる
くっきり残った首吊りの痕
あるはずのない盗聴器は探さない 紛争事例【統合失調症:20代:男性】
難病
仕事を取り上げるのは間違っている
言いにくいことを避けずに話題にする 解決事例【難病:40代:男性】
アスペルガー症候群
見た目は同じでもまるで人種が違うよう
次元が違う強烈なこだわり 解決事例【アスペルガー症候群:30代:女性】
気になったことから逃れられない
自分が何にこだわるかを知っている
善し悪しの区別をつけられない 解決事例【アスペルガー症候群:30代:男性】
健常者のモノサシでは原因が見えない
体調不良は絶体絶命のSOS 紛争事例【アスペルガー症候群:20代:女性】
距離を置いて接することが効果的
ADHD
子どもの病にかかった大人
24時間365日衝動的
痴漢されたと110番通報までしてしまう 紛争事例【ADHD:20代:女性】
まさかそんな理由だったなんて
すぐに退屈し、次のことに興味が移る
企画案ばかりで、仕事をやりとげられない 紛争事例【ADHD:30代:男性】
時間の見通しがめちゃくちゃ
相手が誰であろうと見境なく傷つけようとする
私が実践の中で探り当てた秘策
「最初はまともに取り合わない」のが正解
第4章 知的障害
納得いかないと大暴れしてしまう
大人の知的障害者にも保護者が必要
黙々とはたらく知的障害者の意外な一面
自分を傷つけてNOを伝える 解決事例【知的障害:20代:女性】
満面の笑顔ならYES
知的障害者を幼児扱いしない
「知的障害=漢字が読めない」は大きな間違い 解決事例【知的障害:30代:男性】
知的障害者の2大特徴
特徴1:慣れたことはなるべく変更しない
特徴2:どう見られるか気にしない正直さがある
知的障害者は虐待されやすい
虐待行為にエスカレートする理由
家庭との円滑なコミュニケーションがトラブルを防ぐカギ
第5章 入社から退職まで
募集・採用
あいまいな面接がトラブルを生んでしまう 解決事例【精神障害:20代:男性】
面接でネガティブな情報を聞き出す
聞きにくいことを聞ける唯一のチャンス 解決事例【聴覚障害:20代:女性】
募集には具体的なイメージを反映させる
配属
「何度も試す」が配属の極意 解決事例【精神障害:30代:男性】
現場で一緒にはたらく人たちの意識改革
評価・査定
どこまでも公平で公正に
給料があがらない理由をきちんと伝える 紛争事例【身体障害:40代:男性】
給料を下げてほしいと障害者が願った会社 解決事例【身体障害:30代:女性】
独自の評価基準があれば納得しやすい 解決事例【身体障害:30代:男性】
厳正な評価は障害者から信頼される
労務管理
本人に確かめた方がうまくいくことがある
気づかった側が予想もできない反応 相談事例【聴覚障害:30代:男性】
間違った気づかいが機会を取り上げる
コミュニケーションに不可欠な「慣れ」 紛争事例【精神障害:20代:女性】
「これが正解」に、いずれたどり着ける 紛争事例【精神障害:30代:女性】
「付かず離れず」が原則
休職・復職
復職させたくない会社が多すぎる
特別待遇すれば悪用されることも
緊急避難の休暇はトラブル必至 紛争事例【難病:40代:女性】
「もう会社に来ないでくれ」の対策に使わない 紛争事例【精神障害:20代:男性】
退職・解雇
解雇の理由が正当でも通らないことがある
会社が甘すぎれば障害者も甘えてしまう
会社が絶対にやってはいけないこと
退職後の生活や再就職への配慮が感謝される
金銭和解は早期解決の妙案
第6章 円満な職場への道
障害者の被害者意識は想像以上に大きい
新法は会社にとって1勝1敗
「セクハラ禁止」がたどってきたルートにヒントがある
「これは差別ではない!」と言い切るためにすること
その際のキーワードが「合理的配慮の提供」
新法の威力で障害者に駄々をこねさせない
会社は「虐待ではない」と言いにくくなった
障害の特性を知れば、虐待は起きにくくなる 解決事例【発達障害:30代:男性】
トラブルは必ず解決できる
「覚悟」がトラブルを解決する 解決事例【精神障害:20代:女性】
ゼロベースで見直すくらいの決断が大事
本気で取り組むことが最善・最短の道