第一章 従業員の退職に伴う法的知識の理解
1 雇用契約とはどのように成立するのか
2 解雇の種類にはどんなものがあるか
3 整理解雇が認められるケースとはどんなときか
(1)人員整理(削減)の必要性
(2)解雇回避努力義務
(3)被解雇者選定の合理性
(4)解雇手続きの妥当性
4 解雇が認められない「解雇権の濫用」について
5 解雇とはまったく異なる「合意解約」について
第二章 退職勧奨を実施するためのスキーム
1 中小企業ならではのやり方
2 退職勧奨に必要な準備①(退職の動機付けとなる「インセンティブ」の設計)
3 退職勧奨に必要な準備②(対象者の選定と過去~現在の把握)
4 退職勧奨に必要な準備③(労働組合・マスコミなどへのリスクの検討)
5 退職勧奨に必要な準備④(面談の詳細設計5W1H)
6 退職勧奨に必要な準備⑤(残留者の処遇をどうするか)
第三章 PIP(Performance Improvement Program)という手法について
1 PIPの全体構成
2 対象者の抽出(選定と評価の基準)
3 コミュニケーション設計(面談の準備)
4 対象者の処遇と配置
5 面談の詳細設計
(1)前期評価のフィードバック面談
(2)目標設定面談(アクションプランの設定)
(3)プロセス確認面談
(4)進路決定面談
6 実際に行われたケース
第四章 退職勧奨の実務
1 退職勧奨で絶対にやってはいけないこと
(1)「解雇・クビ・辞めろ」などの直接的な言葉
(2)退職を強要するような言葉や表現
(3)謝るような態度や発言
2 面談のシナリオを作る(退職勧奨のコミュニケーションは異質だと理解する)
(1)退職勧奨を行う理由(大義名分)の策定
(2)対象者への告知
(3)面談対象者の要望・不満への対応
(4)面談対象者の不安への対応
(5)退職条件の提示(金額やその他条件の提示)
(6)次回面談の設定
(7)第1回目の面談シナリオの事例
(8)第2回目以降の面談について
(9)第2回目の面談シナリオの事例
(10)第3回目以降の面談について
3 面談者のトレーニング①(関連法規について)
(1)雇用契約はどのように結ばれるか
(2)就業規則について
(3)雇用契約の解約申し入れについて
(4)解雇権濫用の法理
(5)整理解雇の4要件について
(6)労働者の権利「団結権」について
(7)不当労働行為について
4 面談者のトレーニング②(全体の流れの把握・経営陣との意思疎通)
5 面談者のトレーニング③(社員の心理状態について)
6 面談者のトレーニング④(第1回面談の構成)
7 面談者のトレーニング⑤(第2回以降の面談の構成)
8 面談者のトレーニング⑥(面談の基本的態度)
9 面談者のトレーニング⑦(特に気をつけるべき注意点)
10 面談者のトレーニング⑧(面談の心構えと注意事項)
11 面談者のトレーニング⑨(面談でいってはいけない言葉)
12 面談者のトレーニング⑩(ロールプレイ)
第五章 退職勧奨にかかわるQ&A集
1 従業員の退職・解雇に関するQ&A
2 退職勧奨面談時に戸惑わないためのQ&A
3 組合交渉におけるQ&A
各種書式集