第1章 建設業の労働災害の動向と課題
1-1 労働災害の現状
(1)建設業における労働災害の現状
(2)令和2年の建設業における労働災害の分析
1-2 課題
(1)小規模工事での災害多発
(2)高齢者問題
(3)新規入場直後の死亡災害率
(4)経験年数による被災率
(5)重層下請負別による被災率
(6)職業性疾病の多様化
第2章 職長に必要な基礎知識
2-1 統括管理とは
2-2 職長・安全衛生責任者の職務はここが違う
2-3 事業者責任について
(1)刑事責任
(2)行政責任
(3)民事責任
2-4 作業方法の決定と作業員の配置
(1)作業方法の決定
(2)作業変更時の措置
(2)作業員の適切な配置
2-5 安全施工サイクル
1 毎日の安全施工サイクル
(1)安全朝礼(全員参加)
(2)安全ミーティング・KYK(作業グループ単位)
(3)作業開始前点検
(4)作業中の指導・監督
(5)安全工程打合せ
(6)持ち場の後片付け
(7)作業終了時の確認
2 週間の安全施工サイクル
3 月の安全施工サイクル(随時を含む)
2-6 異常時・災害発生時における措置
(1)異常時における措置
(2)災害発生時の措置
2-7 「労災かくし」排除のために
(1)労災かくしは犯罪である
(2)労災かくしはなぜダメなのか
(3)送検事例
(4)労災かくしを企図する動機
(5)防止対策(こうすれば防げる労災かくし)
第3章 職長が行うリスクアセスメント
3-1 リスクアセスメントの考え方・進め方
(1)リスクアセスメントとは
(2)リスクアセスメントの具体的な進め方
3-2 リスクアセスメントの手法で災害原因と対策を考える
(1)災害事例を用いたリスクアセスメント
(2)リスクアセスメントを取り入れた作業手順書
(3)リスクアセスメントを取り入れた危険予知活動
第4章 職長が行うヒューマンエラー防止活動
4-1 人間の行動特性の分析
(1)ヒューマンファクター(人間の行動特性)
(2)ミスや不注意の要因
4-2 ヒューマンエラーは防止できる
(1)労働災害の4つの状態
(2)作業員への働きかけ(意識づけ)
(3)それでも人間は必ずエラーを犯す
(4)ルールを守らない・守れない理由
(5)リスクの排除
(6)下請の立場で出来る安全化
第5章 職長としての悩み・困ったことを解決した優良事例
5-1 職長としての悩み、困ったこと
(1)事業者・作業員関連の悩み
(2)資材・機械器具関連の悩み
5-2 悩み、困ったことを解決した優良事例
(1)職長会の効果
(2)一声かけ運動
(3)安全な施工方法の提案(創意工夫・改善)
(4)作業員とのコミュニケーションの取り方
(5)健康管理・メンタルヘルス
第6章 作業員に対する効果的な指導および教育方法
6-1 教育の基本原則
(1)教育の目的
(2)教え方の原則
6-2 教え方の効果的な進め方
(1)教え方の4段階法
(2)叱り方を誤ると
(3)指導・教育の条件と要素
6-3 職長の良い指示の与え方
(1)職長は作業指示をいつ行うのか
(2)「指示」は迷いなく明確に
(3)仕事の始めと終わりはしっかり締める
6-4 コミュニケーションの取り方
(1)コミュニケーションとは
(2)コミュニケーションの基本要素
(3)人間関係の維持(日常から心がけること)
(4)コミュニケーションの取り方
6-5 現場が求める創意工夫
(1)創意工夫の仕方
(2)作業員から創意工夫を引き出す具体的な手法例
(3)創意工夫を生かすポイント
(4)職長自身の想像力発揮のために日常心がける実践事項
6-6 現場が求める作業改善
(1)作業改善の必要性
(2)作業改善の仕方(現状確認と改善作業の選定)
(3)作業改善の進め方
6-7 ヒヤリ・ハットと危険予知活動
(1)ヒヤリ・ハットを経験している人は?
(2)ヒヤリ・ハットと災害防止
(3)ヒヤリ・ハット運動の重要性を理解させる
(4)ヒヤリ・ハット運動を始めよう
(5)体験板の利用や反省会で成果をあげる
(6)ヒヤリ・ハットの検討
(7)ヒヤリ・ハット運動を危険予知活動に組み込む
(8)体験者との対話で心をつかむ(作業者へ指導・教育をする)
6-8 災害事例から学ぶ
(1)災害事例研究の目的
(2)災害事例研究
(3)作業手順のすき間で発生した災害事例と職長への一言