イラストで学ぶ高所作業の知識とべからず83事例 改訂第2版

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墜落等の災害は「高所で人間行動により生じる現象です」。
著者は、長年あらゆる産業の安全指導に従事し、多数の安全関連の著作があり、本書では「イラストと文章をリンク」させた大変わかりやすく、理解しやすい高所作業に関わる「べからず・するべし」を83事例取り上げています。
本書の83事例は「高所作業の知恵・知力を働かす力」として、「高所作業の災害予防」に必ず役立つ内容となっています。
尚、今回の改訂第2版では、統計上の数値の更新はもちろん、リスクアセスメントとフルハーネス等についても新たに加筆しています。

中野洋一 著

判型・ページ数:A5判/182ページ 発売日:2024年02月22日|価格:1,980円(税込) ISBN:978-4-89761-978-1 C2036 Y1800E

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    はじめに

    第1章 高所作業の共通知識
    1.高所作業と墜落・転落の定義など
    2.事故の型別労働災害の発生状況
    3.製造業と建設業の災害
    4.災害発生のメカニズム〔No.1~ No.4〕
    5.数値化によるリスクアセスメント(RA)
    6.高齢者の心身の機能低下
    7.「1mと5m」の違い…
    8.作業者の「頭頂がどの高さ」にあるか
    9.「安全と安心、危険と注意」の違い
    10.安全色と安全マーキング
    11.「手すりと柵の違い」について…
    12.安全帯の種類と着用の必要性
    13.各種安全帯の落下衝撃荷重波形と衝撃荷重
    14.安全帯の不適正な使い方
    15.「墜落阻止装置」の種類
    16.リング状繊維ベルト等の適正な結び方など…
    17.作業台の種類
    18.移動はしごの種類
    19.移動式足場と昇降式移動足場
    20.支柱足場の種類
    21.高所作業車の種類〔No.1~No.4〕
    22.昇降設備について
    23.高所作業に関わる安衛法と安衛則

    第2章 はしご・踏台・作業台・脚立
    1.はしごの危険性を軽視するべからず
    2.移動はしごから身を乗り出して作業するべからず
    3.固定はしごは無防備等で昇降するべからず
    4.踏だなのある固定はしごは無防備で昇降するべからず
    5.移動はしごは無防備で設置するべからず
    6.屋外灯などに移動はしごを無防備で設置するべからず
    7.3連はしごは安易に使用するべからず
    8.移動はしごは傾斜路に安易に設置するべからず
    9.階段はしごを背にして降りるべからず
    10.ピットの路肩近くに移動はしごを設置するべからず
    11.踏台を移動式足場の上に載せて作業するべからず
    12.踏台を可搬式作業台の上に載せて作業するべからず
    13.作業台を階段の踊り場で使用するべからず
    14.作業台を昇降用の階段と思うべからず
    15.組立式作業台を固定せずに昇降するべからず
    16.可搬式作業台の作業床を傾斜状態に設置するべからず
    17.補助手すり付き可搬式作業台を過信するべからず
    18.階段用作業台を防護せずに使用するべからず
    19.ピットの路肩に可搬式作業台を設置するべからず
    20.脚立の天板に座って作業するべからず
    21.兼用脚立の天板に乗って作業するべからず
    22.兼用脚立の天板で樹木の枝落としをするべからず
    23.無防備で主枝に乗って枝落としをするべからず
    24.積載形トラッククレーンで剪定するべからず
    25.専用脚立は安易に使用するべからず
    26.階段の踊り場に専用脚立を設置するべからず
    27.脚立1スパンに足場板1枚で作業するべからず

    第3章 足場・水平親綱
    1.鳥居型建わくに車輪を付ければ移動式足場と思うべからず
    2.はしごわくの移動式足場を過信するべからず
    3.昇降式移動足場は控わくを使わずに使用するべからず
    4.鳥居型建わくの水平補鋼材等を昇降するべからず
    5.作業床上で墜落防止対策をせずに作業するべからず
    6.ポケット型くさび緊結式足場をブロック化で解体するべからず
    7.支柱式足場は壁つなぎをせずに設置するべからず
    8.水平親綱ロープは、最大垂下量を考慮せずに設置するべからず
    9.水平親綱ロープを不適正に設置するべからず
    10.水平親綱ワイヤーを不適正に設置するべからず
    11.屋上のパラペットに無防護で座るべからず
    12.トタン屋根上は無防護で昇降などをするべからず
    13.スレート波板上は無防護で歩行などをするべからず
    14.荷揚げ機に乗って屋根上への昇降するべからず
    15.無防護の天井裏に無防備で立ち入るべからず
    16.強い地震での停電を想定せずに作業するべからず
    17.無防備で屋根上の雪下ろしをするべからず

    第4章 受水槽(タンク)・開口部・安全帯
    1.大型受水槽は無防備で点検するべからず
    2.角形高架水槽は無防護・無防備で点検するべからず
    3.円筒形高架水槽は無防護・無防備で点検するべからず
    4.球形の高架水槽は無防護・無防備で点検するべからず
    5.タンク内の清掃を無防備でするべからず
    6.開口部の手すりから身を乗り出すべからず
    7.リーチのパレットに乗って荷受けをするべからず
    8.テルハの荷受けは無防護で作業するべからず
    9.吹き抜け開口部は無防護で作業するべからず
    10.通路内の点検口は開放状態で放置するべからず
    11.タンク車のタンク上は無防備で作業するべからず
    12.ホイール式高所作業車は砂利面に設置するべからず
    13.バケットから身を乗り出して作業するべからず
    14.天井クレーンのガーダー上などは無防護で歩くべからず
    15.損傷したつり下げワイヤのゴンドラで作業するべからず
    16.突りょうの設置方法不良でゴンドラ作業をするべからず
    17.マンホール作業は無防護で作業をするべからず

    むすび

    索 引

    Column
    Column ① 「 大地震の知識」
    Column ② 「これからはハーネス型安全帯の時代」
    Column ③ 「適正な玉掛けの方法」
    Column ④ 「これからの照明はLED」

  • 著者プロフィール

    1965年4月、準大手ゼネコンに入社し、1992年まで同社で全国各地の大型土木工事の現場に勤務。その後、本店・支店の安全環境部に勤務しながら、社外協力として建設業界の各種の委員を歴任。この間に労働安全コンサルタントを取得。
    1999年5月~2012年6月は、中災防の安全管理士として勤務し、全国多業種の事業所の安全診断、安全指導、安全講話、安全教育等を行いながら、複数の図書の執筆、監修指導を行いました。2012年7月に安全コンサルタントとして独立、複数社の図書の執筆・監修指導・連載を行い、中災防在職中と同様の安全指導などを行っています。2016年10月に「緑十字賞(中災防)」を受賞。2011年4月から2回/月・2020.4.1 から1回/月、労働新聞社の安全スタッフに「イラストで学ぶリスクアセスメント(以下、「RA」という)」を連載中2016 年11 月に「製造現場等におけるイラストで学ぶRA〔第1集〕を出版。
    執筆・連載のエネルギーは「読者の声に支えられての情熱(passion)」で、「社会的な使命(mission)・天命(fate)」と考えています。
    〔主な執筆図書と監修指導した小冊子〕
    A:執筆図書
    (1)「なくそう!墜落・転落・転倒(第8版)」中災防刊
    (2)安全確認ポケットプック6冊:中災防刊
     (a)「墜落・転落災害の防止(第3版)」
     (b)「酸欠等の防止」
     (c)「玉掛け・クレーン等の災害の防止」
     (d)「フォークリフト災害の防止」
     (e)「はしご・脚立等の災害の防止(第2版)」
     (f)「工作・加工機械の災害の防止」
    B:監修指導図書
    (5)「墜落・転落・転倒(災害ゼロに向けて)地方公務員安衛協刊
    (6))「安全就業のためのチェックポイント」全国シルバー人材センター協会刊

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