成型機点検中、高圧熱水が噴出して2人が重傷を負う 点検の邪魔になると、安全装置を無効にしていた
【製造業】【高温・低温の物との接触】
災害の発生状況
タイヤ製造用の熱加硫圧縮成型機でタイヤ製造中に、高圧熱水が漏れるというトラブルが発生したため、成型機を点検していたとき高圧熱水が噴出し、作業者2人が火傷などの重傷を負いました。
成型機の上蓋を開けたまま、ゴム製の袋に製造時と同じ高圧熱水を注入して、漏れ発生箇所を確認していたところ、タイヤ内側の金属製リングの固定金具が外れて、高圧熱水が噴出するとともに袋が急激に膨張して上方に持ち上がったため2人が跳ね飛ばされ、いずれも火傷と身体強打による重傷を負ったものです。
成型機には、上蓋を開けたままでは高圧熱水を注入できない安全装置が備えられていましたが、トラブル処理の際に邪魔になるからと無効化されていました。
災害の主な原因
① 成型機の上蓋を…
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