汚泥から突然硫化水素が発生して中毒 「濃度異常なし」の循環水槽内で作業

【清掃・と畜業】【有害物等との接触】
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労働災害事例シート

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災害発生状況

 工場構内の循環水受入槽内で、汚泥処理を行っていた構内業者の作業員が、汚泥から発生した硫化水素を吸入して中毒にかかりました。

 災害発生の前日、ポンプで槽内の汚水を排出しましたが、底に残った汚泥が深さ5cm程度あったため当日、槽内の勾配を利用して消火栓のホースで放水しながら汚泥を洗い流して、東側の低所からポンプで汲み上げる方法で作業を進めていましたが、被災者が西側の昇降口に戻ってきて意識を失って倒れ、救出に手間取ったため、重症の硫化水素中毒を負いました。

 なお、作業前に工場側の担当者が槽内の酸素濃度および硫化水素濃度等を測定しましたが異常がないため、作業許可を業者に与えていました。

災害の主な原因

① 被災者が…

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