ドラム缶の栓をバーナーで加熱中爆発して死亡 作業指示を理解せず、危険な作業を行った
【製造業】【爆発・火災】
災害の発生状況
有機化学工業製品製造工場で、長期間使用されていなかった濃硫酸入りのドラム缶の栓をアセチレンバーナーで加熱して開けようとしたところドラム缶が爆発し、1人が死亡、1人が顔面薬傷等の重傷を負いました。
製品製造に使用する濃硫酸(純度98%)をドラム缶からタンクに汲み上げることになり、天板の大きい栓を開けようとしたが天板が膨らんでおり、堅くてレンチで開かないため、加熱しようとバーナーを近づけたところドラム缶が爆発しました。
ドラム缶は購入後10カ月経過しており、缶内に水素が発生していると判断した監督者は、天板の小さい栓を開けて内部のガスを出し、そこから手動ポンプで移し替えるよう指示して別の作業をしていました。
被災者ら作業者は指示の主旨を理解できず、先に開けた小さい栓に手動ポンプのホースが入らないと考え、大きい栓を開けようと危険な作業方法をとったものです。
災害の主な原因
① 濃硫酸を…
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