発泡ポリスチレン融解機を試運転中に爆発、吹き飛んだ扉が激突して死亡 新設設備の安全な取扱いについての知識が不足していた
【製造業】【爆発・火災】
災害の発生状況
化学工業製品製造工場で、発泡ポリスチレン製食品容器(スクラップ)の融解機を試運転中に爆発が起こり、吹き飛んだ投入口の扉が被災者の頭部に激突して死亡しました。
この融解機は、融解時に発生する悪臭が外部に放出されるのを防ぐため新設した密閉型融解機で、被災者はそれまで同種の開放型の融解機に慣れていたので、メーカーから簡単に運転方法を聞いただけで試運転を始めましたが、融解作業を繰り返し5回目の融解物の受箱を交換した後、新たにスクラップを投入口から投入して扉を閉めたとき突然融解機内部で爆発が起こり、投入口の扉が吹き飛んで被災者の頭部に激突したものです。
災害の主な原因
① 発泡ポリスチレン製造時に発泡ガスとして使用するブタンガスが…
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