熱可塑性樹脂の射出成形機の修理作業中に火傷 保護具を使用せず修理作業をした

【製造業】【高温・低温の物との接触】
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労働災害事例シート

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災害の発生状況

 災害発生当日、熟可塑性樹脂を射出成形し、機械部品を製造する工程で、射出成形機の射出不良が発生したため、職長Aおよび作業者B~Eの計5人が射出成形機の修理作業を行っていました。

 5人は、原料樹脂を投入するホッパーを取り外し、ホッパー取り付け座面部分で炭化・固着していた樹脂を取り除きました。

 その後、射出状態を確認するため、ホッパーを取り外したまま、内部に一定量の樹脂を充填して、射出成形機の操作盤の射出成形作業を開始するスイッチを入れました。

 その際、溶融した樹脂および樹脂の一部が熱分解して生成したガス状物質がホッパー取り付け座面穴から噴出し、座面穴をのぞき込んでいたAおよびAの傍らにいたB、Cの3人がこれを浴びて火傷を負ったものです。3人は、直ちに病院に搬送され、Aはそのまま入院しました。

 Aは災害発生時、保護眼鏡を使用していたが、保護面等は使用していませんでした。また、BおよびCは、保護眼鏡、保護面等の保護具をいずれも使用していませんでした。

災害の主な原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えらます。…

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