通気性の悪い部屋での吹付け塗装作業で一酸化炭素中毒に ガソリンエンジンのコンプレッサーを駆動
【建設業】【有害物等との接触】
災害の発生状況
本災害は、変電所建屋を増設する工事の塗装作業中に発生したものです。作業は、作業者AおよびBの2人の共同作業で行われ、Aは床面で材料の混合等の作業を行い、Bが移動式足場の上で天井等への水性塗料の吹付け塗装を行っていました。
雨が降っていたため、吹付け塗装に使用するガソリンエンジン駆動のコンプレッサーを外に置くことができず、建物内部に置いて作業を行っていました。
建物は気積約160m3であり、内部は、床と壁の下部をシート、ビニールで養生してあり、換気口、出入ロドア部分もビニールで覆ってありました。
しばらくして、Aが少し建物の外に出て帰ってきたところ、Bが気分が悪いと言って外に出て横になっていました。
Aは作業を再開するため建物内部に入り足場にのぼったところ、排気ガスの臭いがしたので、足場から降り、コンプレッサーを停止させ、これを外に出そうと押して移動させていましたが、途中で気分が悪くなりました。
BはAが倒れているのを発見し、近くにいた作業者Cに助けを求めると、現場事務所に行き電話で救急車を呼びました。Cは、Aを外につれ出しました。AとBの2人は救急車で病院に運ばれ、一酸化炭素中毒と診断されました。
災害の主な原因
災害発生の主な原因はつぎのようになります。…
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