マンホール内にくわえ煙草で入り爆発 常識以前の行動が事故に
【建設業】【爆発・火災】
災害の発生状況
この災害は、下水道管の新設工事現場において発生したものです。
工事は、全長約900mにわたり下水道管を敷設するもので、被災者の所属する会社は2次の下請けとして掘削、下水道管の敷設等の作業を請け負っていました。
当日、被災者は、同僚3人とともに工事現場に到着して午前8時頃から作業を開始しました。被災者はオープンカットしたところに敷設された下水道管に一定の間隔で設けられているマンホールの中に入り、マンホールの底部の汚水等を流すインバート(溝)を造る作業に従事していました。
当日は、コテなどの道具を取るためマンホールを出て、道具を用意し再度マンホールの中に入ろうとしましたが、入る直前に煙草に火をつけてくわえ煙草のままマンホールの中に入りました。
被災者は、マンホールの底部に到着して作業のためしゃがんだところ、突然爆発し、爆発音が3回ほどしてマンホールの蓋が数十メートルも吹き飛びました。
爆発後、被災者は、自力でマンホールから脱出して近くの民家の水道で顔を洗うなど応急措置を行ったのち救急車で病院に移送され加療しましたが、顔面熱傷のため全治4週間の負傷となりました。
なお、当日はマンホールの中で特にガス等の臭いはしなかったといいます。
災害の発生原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられます。…
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