バッテリーの極板組立自動機械に挟まれる 立入防止措置が不十分だった

【製造業】【はさまれ、巻き込まれ】
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労働災害事例シート

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災害の発生状況

 この災害は、電気機器を製造する工場の自動車用バッテリーの組立を行う作業場において発生したものです。

 災害発生当日、職長Aは、他の作業者2人とともに、キャストンと呼ばれる一定数の極板を専用の枠に入れて溶接し、バッテリーのケース(電解槽)に挿入する作業を行う自動機械による自動車用バッテリーの組立作業に従事していました。

 作業を開始して約3時間経ったとき、Aはキャストンに材料を供給する装置で、極板を入れる枠が破損しているのを見つけました。

 Aは、キャストンのスイッチを停止に切り替えずに、キャストンの周囲に設けられた安全柵の扉を開け、破損した材料を取り除こうとしましたが、材料供給装置が回転し、アームとキャストンのフレームとの間に挟まれました。その後、Aは救出され、病院に搬送されましたが死亡しました。

災害の発生原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられます。…

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