不適切なパイプレンチの使用で転倒重傷 工具棚に適当なレンチがなかった
【建設業】【転倒】
災害の発生状況
被災者(男性65歳、勤続3年)が、ビル地下の中央機械室を夜間巡回中、壁際の高さ1.7メートル位置の排水配管(径50mm)のジョイント部から少量の水漏れを発見しました。
被災者は定年前に勤務していた工場の経験から、この水漏れは少し増し締めを行えば直ると思い、工具棚の900mmのレンチを探しましたが棚になかったため、もう1本の450mmのレンチを使って締め付けたところ、思うように締まらないので、長さ約70cmの鉄パイプにレンチの柄を差し入れて締め付けていたところ、レンチが回ってパイプが抜けたはずみで後ろ向きに転倒し、ポンプのコンクリート台座の角で頭部を打撲し、後日徐々に神経症状が悪化してきて30日後、硬膜下血腫で入院手術しました。
災害の主な発生原因
① 締め付けるパイプの径に合わないパイプレンチを…
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起因物等: