処置が遅れ、新入作業者が熱中症で死亡 チーム員が適切な処置をしなかった
【建設業】【熱中症】
災害の発生状況
工場の増築工事現場で、8月初旬の午前9時から作業員6人で3階建て建屋の屋上で屋根材の移動運搬作業を行っていました。昼食休憩後午後2時頃、現場を見回りにきた監督者が、被災者(男性・25歳、経験9カ月)の足元がふらついているのを見て、休憩するよう指示して現場を離れて30分後、現場の建材の陰でみんなが休憩をしていた場所で座り込んでいた被災者に声を掛けても反応がなかったので異変に気づき、車で病院に連れて行き治療を受けましたが、急性熱中症で後日死亡しました。
災害発生当日の気温等は、最高気温28.3℃、平均気温20.1℃、最高湿度99.8%、平均湿度72.2%でしたが、屋根上の現場の気温は最高34~35℃と推定される。
災害の主な原因
① 午後2時頃の地上の気温は29℃、湿度65%でしたが、…
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起因物等: