雨天での交流アーク溶接作業中に感電(死亡)
【建設業】【感電】
発生状況
集合住宅新築工事現場において、溶接作業者が枠組み足場に腰を下ろし、組み上げられた鉄筋にラス(金網状のコンクリート打設用下地)を交流アーク溶接機によって取付作業を行っていたが、雨天のため被災者の作業衣はずぶ濡れになっていた。
同僚が、溶接作業者に声を掛けようと振り向いたとき、足場床上に倒れているのを見つけ、救急措置を行ったが、亡くなった。
・右手付近に溶接棒のついた溶接ホルダーが転がっていた。
・左手の先から右胸部にかけて電流が流れたことに起因する火傷のキズ、左手皮手袋と作業衣の胸部に焼け焦げがあった。
・胸を枠組み足場の建地または筋かいにもたれて作業を行っていたときに、左手に溶接棒が触れたと思われる。
・被災者は、アーク溶接等の特別教育を受けていなかった。
発生原因
① 人的要因:濡れた作業衣、…
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起因物等: