安全スタッフ 2011年1月15日 第2130号
特集
徹底してます現場一人KY 「誰一人ケガをさせない工場へ」 三井化学名古屋工場と協力会社
作業者に安全な作業を行ってもらうためには、いかに地道に日々の安全活動を行うかが重要となる。ただ、この地道さが作業者の理解を得られにくく、安全担当者が頭を抱えることも少なくない。三井化学(株)名古屋工場と協力会社の災害防止協議会では、地道ながらも安全の基本といえるKYの重要性を作業者に十分理解させたうえで、「一人KY」を工場内で徹底させることに成功している。職場KYリーダー・サブリーダーも育成、「誰一人ケガをしない工場の実現」に向け歩み続ける。
造船現場サイゼンセン
仲間が協力して若年者教育 チームセーフティⅡ運動を推進 三井造船千葉事業所
三井造船(株)千葉事業所(千葉・市原市)は、平成22年1月からチームセーフティⅡ運動を推進している。リスクアセスメント、KY、ヒヤリ・ハットなど総合的な安全衛生活動と位置づけ、とくに若年者や未熟連者の教育に重点を置くこととした。具体的には、チーム単位で、「安全帯の完全使用」「つり荷下退避」などと毎月の活動テーマを決め、PDCAサイクルを回しながら全員参加で励行するというもの。チーム全員が協力し、若年者や未熟練者をサポートすることで、安全レベルの向上につながったという。
ニュース
・ストレスチェック 面接制度が事業者義務に 不利益取扱い禁止規定盛り込む 安衛法改正を大臣へ建議 厚労省の審議会
・墜落災害防止へ 集中指導を実施 大阪労働局
・建設現場の4割で違反 北海道労働局
・立体交差工事で災防要請 掘削面へ山止め徹底を 東京労働局
・大幅減少実現へ 一丸で取り組む 千葉・船橋
・災害増加し「憂慮すべき事態」に 万全の取組を参加者へ要請 西多摩
・保安中の墜落で 警備会社を送検 淀川労基署
道しるべ
年頭メッセージ
平成23年 厚労省 安全衛生部 新年のメッセージ
・面接指導制度を新たに導入/安全衛生部長 平野 良雄
・機械災害防止対策を充実/安全課長 田中 正晴
・足場の墜落防止に万全期す/建設安全対策室長 田中 敏章
・メンヘル対策を総合的支援/労働衛生課長 鈴木 幸雄
・受動喫煙防止へ対策講じる/環境改善室長 亀澤 典子
・合理的に実施可能な管理へ/化学物質対策課長 半田 有通
・基本に忠実なリスク評価を/化学物質評価室長 島田 和彦
会長の言葉
平成23年 主要災防団体 会長の言葉
・安全・健康確保が経営の最重要課題/中央労働災害防止協会 会長 米倉 弘昌
・「死亡災害1日1人以下」の達成を/建設業労働災害防止協会 会長 錢高 一善
・荷役・交通労働災害防止へ新たな取組み/陸上貨物運送事業労働災害防止協会 会長 岡部 正彦
トップ&キーマンいんたびゅう
安全は愚直なまでの「改善思考」で/大和ハウス工業株式会社 代表取締役専務執行役員 技術本部長 西村 達志
社労士が教える労災認定の境界線
第97回 翌日の準備を忘れ会社に戻り、暗い倉庫内でつまずき負傷
/中小企業福祉事業団幹事 山下労務管理事務所 所長 山下 充晃
ドキュメント!メタボ指導―腹山課長の半年間―
第16回 腹山課長、停滞期に入るの巻/(株)マベリックトランスナショナル 管理栄養士 小澤 絵美
うんちく歳時記
第2回 東風吹かば…/建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
KY演習 危険はどこに潜んでますか?(KYTシートコーナー)
第2回 状況:「地面掘削中のひとコマ。複数の人が作業を行っています」
/監修:山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室 栄三
お薦めの一冊
手元にあれば安心 『コピーで使える様式集 労働安全衛生法』(三信図書刊)
安衛法・はじめの一歩
第73講 特定自主検査/国際産業労働調査研究センター 代表 木村 大樹
アンゼン・わーど
第26回 出題:正木ノリオ
走れ!安全くん
裁判例が語る安全衛生最新事情
第121回 陸上自衛隊・和歌山駐屯地事件 業務執行中の殺人と使用者(国) の責任 和歌山地裁平成18年7月18日判決
/弁護士 外井 浩志
送検事例
実務相談室
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<安全>安全教育は社内がよいか 外部機関へ任せきりだが