安全スタッフ 2011年6月1日 第2139号
特集
やってみません? 問いかけKY 災害防止は人と人との関係から/中興電機
安全パトロールはしているが、ちょっとしたケガがチラホラ発生する――。そんな職場には何の原因があるのか。よく指摘されるもののひとつに、作業者とのコミュニケーションがあげられる。この人間関係を重視し「問いかけKY」を実施しているのが中興電機(株)だ。人と人とが接する機会を増やすという一見単純にも思える方法だが、朝のミーティングと問いかけKY活動を行うことによって、作業者の安全意識は格段に高まった。安全パトには、ぜひ一声かける行動を織り込みたい。
トピックス
(株)長谷工コーポレーション(本社、東京・港区)は店社、安全協力会、各作業所の三者が災害事例データベースで密接に連携したリスクアセスメントに取り組んでいる。店社は、災害事例をリスクアセスメント実施の際の中心と位置づけてデータベース化。社内LANに掲載のほか、各作業所でも必要な情報を手軽に検索できるシステムを構築した。月1回の店社パトロール結果も、点検項目ごとにリスク評価したうえで、現場へフィードバックしデータベースに取り込んでいる。
別冊付録
ドキュメント!メタボ指導(総集編)
「ドキュメント!メタボ指導(総集編)」は安全スタッフ2010年6月1日号から2011年5月15日号までの連載をまとめたものです。特定保健指導に参加することとなった腹山課長をとおして、メタボ健診の概要を解説するとともに、無理のない食事方法、運動方法を紹介しています。社内での講習会、健康関連イベントで活用できるほか、日ごろから体重の気になる方はぜひご一読下さい。
ニュース
・安全ブランドの確立目指す 安全から元気を起こす懇談会が新戦略 「魅力ある投資先」をアピール 厚労省
・総合工事業は1.56へ増加 厚労省・度数率調査
・復旧工事 船体の危険物に注意 船舶解体で対策を要請 爆発・火災引き起こす恐れが 厚労省
・被災地送出しは事前準備徹底を 東京労働局
・福島のがれき処理 作業場所で飲食は禁止
・平成23年度全国安全週間スローガン(PDFまたはビューアでご覧ください)
道しるべ
ズームアップ
震災復旧で現場パトロール 混在作業は綿密な連絡調整を 重機接触防止へ合図徹底 宮城労働局
KY演習 危険はどこに潜んでますか?(KYTシートコーナー)
第11回 状況:「建設工事現場でトラックなどが動き回るなかで作業を行っています」
/監修:山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室 栄三
安全・衛生マン喜怒哀楽
「気づく」ことが上司の仕事/Office PAL 社会保険労務士 中土井 浩志
社労士が教える労災認定の境界線
第106回 従業員が自己判断で早朝出勤し脚立から滑り転倒して被災
/中小企業福祉事業団 幹事 アイエス社労士事務所 所長 伊藤 悟
建設業の労働災害事例
腹山課長 健康生活への道
第1話 食事のカロリーとバランスの巻/(株)マベリックトランスナショナル 管理栄養士 健康運動指導士 竹内 夕美子
うんちく歳時記
第11回 エピソード太宰治/建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
イラストで学ぶリスクアセスメント
第5回 トラックからの墜落災害防止/中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター 安全管理士 中野 洋一
産業カウンセリングの現場から
第1回 働く人を職場で孤立させない/(社)日本産業カウンセラー協会 理事 小原 新(元日鐵住金建材(株) 常務取締役)
お薦めの一冊
管理者と作業者が確認 『そのまま使える 安全衛生保護具チェックリスト集』(中央労働災害防止協会刊、田中茂編著)
安衛法・はじめの一歩
第82講 労働者の健康の保持のための3つの管理と作業環境測定2/国際産業労働調査研究センター 代表 木村 大樹
アンゼン・わーど
第35回 出題:正木ノリオ
裁判例が語る安全衛生最新事情
第130回 山田製作所控訴事件 うつ病自殺と過失相殺 福岡高裁平成19年10月25日判決
/弁護士 外井 浩志
送検事例
実務相談室
<労災>自賠責から切替え可能か 労災を優先することに
<労基>宿直に新しい許可必要? 専門の労働者雇う予定
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<交通>兼業主婦の逸失利益は? 休業損害どのように計算
<安全>点検中の事故防ぐには? 天井クレーンから転落