安全スタッフ 2011年6月15日 第2140号
特集
教育受けないと入場できません 新たな仕掛け――DVDが講師です 熊谷組の「作業員基本教育」
(株)熊谷組では、労働安全衛生マネジメントシステムの一環として「作業員基本教育」を実施しているが、年に1回以上、原則として2時間以上の教育を受講しないと現場内に入れないルールを敷いている。独自に作成したA4判のテキストに加えポケット判で学べる仕組みだが、さらに今年4月にはポケット判をベースとしたDVDを制作した。ちょっと講師は苦手といった担当者にもDVDが講師を務めてくれるという新たな仕掛けで災害ゼロを狙う。同社にその取組みを聞いた。
ズームアップ
東日本大震災 がれき撤去時の石綿ばく露防止へ 「破砕作業」「分別」がポイントに 厚労省・環境省が合同会議を開催
東日本大震災の復旧工事で、作業者などへのアスベスト被害が懸念されている。大量のがれき中に石綿が含まれている可能性があることから、厚生労働省と環境省ではアスベスト対策のための合同会議を設置した。仙台市で5月30日に開いた第2回目の会合では、委員が建物の被害状況と作業場所の様子を確認し、破砕作業の注意点や分別のあり方など意見を交わした。
ニュース
・約7割が「安全活動」を要請 積極的な企業は「信用できる」 発注へ及ぼす影響を調査 中災防
・船舶解体増加で石綿則を改正へ 厚労省
・1195人で11年ぶり増加 平成22年死亡災害確定値 猛暑の7、8月に事故が集中 厚労省
・屋内作業でも熱中症の危険 大阪労働局
・福島原発の作業で健康確保へ推進室 厚労省
・復旧関連の災害休業113人に 厚労省
・震災復旧工事の墜落災害防止へ アクセスが緊急決議
道しるべ
トップ&キーマンいんたびゅう
「自問自答」で人的安全意識高めたい/(株)クロスライン 取締役 業務部長 鈴木 秀一郎
統計資料
KY演習 危険はどこに潜んでますか?(KYTシートコーナー)
第12回 状況:「配送物の仕分けと運搬作業です。外は気温が高く、屋内も風通しが悪そうです」
/監修:山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室 栄三
スポット
「導入の悩み」親身に対応 少人数でキメ細かく リスクアセス相談会開く 東京・青梅労基署
社労士が教える労災認定の境界線
第107回 地震が発生し工場内から屋外へ避難しようとして3人が負傷
/中小企業福祉事業団 幹事 アイエス社労士事務所 所長 伊藤 悟
腹山課長 健康生活への道
第2話 1日1個のプリンでも…の巻/(株)マベリックトランスナショナル 管理栄養士 健康運動指導士 竹内 夕美子
うんちく歳時記
第12回 梅雨を考える/建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
イラストで学ぶリスクアセスメント
第6回 熱中症を防ごう!/中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター 安全管理士 中野 洋一
産業カウンセリングの現場から
第2回 メンタルヘルス対策支援センターの使い方
/(社)日本産業カウンセラー協会 こころの耳ポータルサイト運営事務局 事務局長 石見 忠士
安衛法・はじめの一歩
第83講 作業環境測定と作業管理1/国際産業労働調査研究センター 代表 木村 大樹
アンゼン・わーど
第36回 出題:正木ノリオ
走れ!安全くん
裁判例が語る安全衛生最新事情
第131回 生活倉庫等事件 強盗事件による死亡への損害賠償 東京高裁平成18年5月10日判決
/弁護士 外井 浩志
送検事例
実務相談室
<労安>酸素欠乏防ぐ保護具は? “ピット”内部での作業
<労基>振休増やすと割増心配に 夏季の電力不足を回避
<健保>特例で月額等級を変更か 地震の影響から賃金減少
<厚年>2号期間も通算は可能か 国民年金の脱退一時金
<派遣>派遣先責任者は何人に? 製造業務と別部門へ追加
<交通>加害自転車へ賠償請求? 歩行者が守るルールは
<衛生>粉じんの量を減らすには 作業場が視界不良に