安全スタッフ 2011年7月1日 第2141号
特集1
人間の生体とヒューマンエラー 夏場は暑さで集中力低下に注意!
ヒューマンエラーの内的要因として、人間の生体が関わっている部分が少なくないことも事実。人間本来が持っている部分と職場における環境が人体に作用する部分について、小野労働安全研究所の小野仁所長が解説する。もともと人間の脳も体も、長時間の連続運転に向いていない。これから、暑さによる集中力低下が心配になる季節。適度に休息をはさみ、集中力を回復させるときは、指差し呼称が効果的と小野所長はいう。
特集2
対策をより慎重に 節電下の熱中症 死亡47人を超える事態悪化を予測
熱中症対策は重要だと考えつつも、平成22年には統計を取り始めた平成9年以降、最も多い47人が死亡するという事態となった。厚生労働省では、こうした事態に加え東日本大震災に起因する夏期電力需給対策での事業所への節電が求められていることから、5月31日に緊急通達を出している。行政側も「いつもと同じ夏ではない」と判断しており、企業自ら積極的に熱中症対策を行わなければならない「特別な夏」となりそうだ。
ニュース
・震災復旧へ安全推進本部 エリア別連絡協議体制確立へ 多発する事故に自主的立ち上げ 建設団体
・精神障害で労災認定308件 厚労省 請求件数とともに過去最多 処理期間の短縮が課題に
・「危険ゼロ運動」で局長パト 大阪労働局 墜落・転落災害防止へ
・瓦屋根葺替えで墜落防止を要請 厚労省
・建設業の死亡災害 年365人以下達成 建災防が総会
・夏場の14~17時 炎天下は作業禁止 厚労省・福島第一で
道しるべ
統計資料
KY演習 危険はどこに潜んでますか?(KYTシートコーナー)
第13回 状況:「低層住宅建築工事中のひとコマです。屋根付近で作業を行っています」
/監修:山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室 栄三
スポット
複雑な請負構造が災害要因 エレベーター工事事故にメス 事業者間の連絡調整徹底を要請 東京労働局
社労士が教える労災認定の境界線
第108回 新築棟上げの餅まきに参加した労働者が押され転倒しケガ
/中小企業福祉事業団 幹事 社会保険労務士こにしオフィス 所長 小西 朋安
腹山課長 健康生活への道
第3話 月イチゴルフは効果ある?の巻/(株)マベリックトランスナショナル 管理栄養士 健康運動指導士 竹内 夕美子
うんちく歳時記
第13回 梅雨を考える…2/建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
イラストで学ぶリスクアセスメント
第7回 アーク溶接の感電防止/中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター 安全管理士 中野 洋一
産業カウンセリングの現場から
第3回 「幸せを感じる力」を育てることが必要/人事労務&キャリアデザインさくらオフィス 代表 湯口 恭子
安衛法・はじめの一歩
第84講 作業環境測定と作業管理2/国際産業労働調査研究センター 代表 木村 大樹
アンゼン・わーど
第37回 出題:正木ノリオ
裁判例が語る安全衛生最新事情
第132回 おかざき事件 取締役の過労死と安全配慮義務 大阪高裁平成19年1月18日判決
/弁護士 外井 浩志
送検事例
実務相談室
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