安全スタッフ 2011年7月15日 第2142号
特集
残存リスク低減へ 「IT安全」活用を 上手に使えば効果は絶大! 日鉄エレックス
パソコンを始め、携帯端末などのIT機器が職場や生活に何の違和感もなく浸透している現在、厚生労働省が進めてきた「IT安全」の実態を知るため、実際に導入した(株)日鉄エレックスを取材した。同社ではIT安全の機器を開発・販売しており、顧客に満足してもらうためには、まず自社での評価が欠かせないとの理由から導入に踏み切った背景がある。IT安全を上手に使えば、リスクアセスメントで判明した残存リスクの解消にもつながり、1人作業の安全やコミュニケーションツールとして効果があるようだ。
スポット
人のいる所を28℃以下に 節電下の熱中症対策示す 日本産業衛生学会が声明
エアコンの設定温度が28℃ではなく、人のいる所は28℃以下に――。中災防が6月24日に日本教育会館(東京・千代田区)で開催した「熱中症予防対策シンポジウム」で、シンポジストの産業医科大学産業生態科学研究所の堀江正知教授が事務作業時での節電下の熱中症予防対策を示した。日本産業衛生学会が声明として発表したもので、室温は28℃を限界とし湿度は70%以下を維持するよう求めている。また、扇風機を使いエアコンの効きやすい環境づくりを指摘した。
ニュース
・労働局で専門家会議始まる 東京―メンヘル対策の遅れ指摘 リスクアセス導入を促進―大阪
・震災による労災はメリット算入なし 厚労省
・局排以外の措置を許可へ 厚労省 有害物発散抑制方法で方針示す 「気中濃度低減」要件に
・労災訴訟判決額 昭和時代の倍に 労災問題研究所
・重機災害防止へ安全対策を要請 東京・青梅労基署
・熱中症報告で調査票を作成 建災防大阪府支部
道しるべ
ズームアップ
監視人置きチームで作業を 異常時に停止できる体制必要 高圧洗浄の災害防止へ指針 (社)日本洗浄技能開発協会
トップ&キーマンいんたびゅう
今こそ“安全管理力”の発揮を/(株)フジタ東北支店 安全環境部長 板倉 薫
KY演習 危険はどこに潜んでますか?(KYTシートコーナー)
第14回 状況:「工場内での作業です。材料をミキサーで混練後、ロール機で成形する工程です」
/監修:山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室 栄三
お薦めの一冊
安衛管理の実務家必携 『語り口調 労働安全衛生法の実務詳解』(中村孝雄著、労働新聞社刊)
社労士が教える労災認定の境界線
第109回 バス運転手が運転中に脳出血を発症、病院に搬送したが死亡
/中小企業福祉事業団 幹事 社会保険労務士こにしオフィス 所長 小西 朋安
建設業の労働災害事例
腹山課長 健康生活への道
第4話 こんな場面も運動になる!の巻/(株)マベリックトランスナショナル 管理栄養士 健康運動指導士 竹内 夕美子
うんちく歳時記
第14回 半夏生(はんげしょう)/建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
イラストで学ぶリスクアセスメント
第8回 酸素欠乏症などの災害防止/中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター 安全管理士 中野 洋一
産業カウンセリングの現場から
第4回 隠れ不調者はいませんか/大沼社会保険労務士事務所 代表 特定社会保険労務士 大沼 真由美
安衛法・はじめの一歩
第85講 健康管理と一般健康診断1/国際産業労働調査研究センター 代表 木村 大樹
アンゼン・わーど
第38回 出題:正木ノリオ
走れ!安全くん
裁判例が語る安全衛生最新事情
第133回 積善会十全総合病院事件 研修医のうつ病自殺と損害賠償 大阪地裁平成19年5月28日判決
/弁護士 外井 浩志
送検事例
実務相談室
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<衛生>シンナー洗浄の注意点は どんな方法が効果的か