安全スタッフ 2011年10月1日 第2147号
特集
名前で呼び合う現場に災害ない 協力会社間で不安全行動に声掛け 日揮の「IIF運動」
コミュニケーションは、最近現場でとくに重要視されるようになっている。パトロール者が「声掛け」を積極的に行い、作業者からの改善要望などを引き出し効果を上げているところも少なくないからだ。このコミュニケーションについて、さらに最新手法を現場に導入したのが日揮(株)だ。IIF(Incident & Injury Free)というあまり耳慣れない手法を日本風にアレンジし〝いいふれあい運動〟として現場に導入した。元請けの所長も職長もそして作業者間で肩書きなしで名前を呼ぶことによって、他社の不安全行動にも気兼ねなく注意ができる雰囲気ができ、災害とは無縁になったという。日本版IIFを取材した。
別冊
本誌姉妹紙 労働新聞創刊60周年記念号
人事と安全衛生管理の専門情報を発信する労働新聞社の定期刊行紙「週刊・労働新聞」が今年、創刊60周年を迎えました。これにちなんでのイベントとしては記念セミナーが企画されていますが、その一環として姉妹誌「安全スタッフ」では特別別冊付録を編集・発行することといたしました。「安全衛生活動60年史」「安全よんコマ」「送検ダイジェスト」「ここで学ぼう安全体感研修」といった誌面構成は、半世紀余に亘る産業安全衛生の来し方を振り返るとともに、現在と将来において主流となる管理活動、職場における災害防止推進において実効性の期待できる手法などにスポットを当て、紹介・解説したものです。安全衛生担当者用の読本あるいは教育資料としてご活用いただけましたら幸いです。
ニュース
・「極度」は時間外月160時間超 精神障害の労災認定で新基準 心理的負荷評価を見直す方向に 厚労省
・業務上の認定は100時間が相当 過労死弁護団が反対
・県下一斉にパトロール 埼玉労働局 リスク先取り運動で
・被災建物の倒壊を懸念 厚労省 震災復旧作業で対策求める 解体用建機使用時は注意
・木建現場の半数に違反 石川労働局
・除染作業者への追加措置を通達 厚労省
・未導入事業場は法違反が2倍に 神奈川労働局
道しるべ
統計資料
労働基準監督官の目
積極的な判断で災害未然防止/茨城・常総労働基準監督署 署長 渡邉 広
KY演習 危険はどこに潜んでますか?(KYTシートコーナー)
社労士が教える労災認定の境界線
第114回 営業車運転中に中央線寄りで停車、後続の車に追突され負傷
/中小企業福祉事業団 幹事 奴賀社会保険労務士事務所 所長 奴賀 智
建設業の労働災害事例
腹山課長 健康生活への道
第9話 「良いもの」をたっぷり摂っても…の巻/(株)マベリックトランスナショナル 管理栄養士 健康運動指導士 竹内 夕美子
うんちく歳時記
第19回 秋を色で感じて…/建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
イラストで学ぶリスクアセスメント
第13回 フォークリフトの災害防止/中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター 安全管理士 中野 洋一
産業カウンセリングの現場から
第9回 「ことばの処方箋」で部下の育成
/中村まゆみ社会保険労務士事務所 代表 特定社会保険労務士 産業カウンセラー 中村 まゆみ
トピックス
姫路城“平成の大修理” 技術の粋を尽くしての施工に驚嘆 建設労務安全研究会が現場見学
安衛法・はじめの一歩
第90講 じん肺健康診断1/国際産業労働調査研究センター 代表 木村 大樹
お薦めの一冊
構造把握し安全作業を 『産業用ロボットの安全必携 ―特別教育用テキスト―』(中央労働災害防止協会刊)
アンゼン・わーど
第43回 出題:正木ノリオ
裁判例が語る安全衛生最新事情
第138回 ボーダフォン事件 異動に伴う自殺と会社の予見可能性 名古屋地裁平成19年1月24日判決
/弁護士 外井 浩志
送検事例
実務相談室
<労災>出向元で給付の手続きか 本社が賃金全額を支払う
<労基>月曜始業まで休日割増? 振替与える必要は
<健保>退職後に傷手金は出るか 休業中賃金カットしない
<厚年>年金の6%が支給停止? 賃金高く継続給付頭打ち
<労災>離職票2枚合算できるか 求職手続きせず再就職
<交通>愛犬の治療費は請求可? 車に乗せて運転中事故
<安全>丸のこ盤のケガ防ぎたい 接触事故起き対応に苦慮