安全スタッフ 2012年3月15日 第2158号
特集1
労災訴訟高額事例を振りかえる 和解２億4000万円が最高額 賠償額の上昇は頭打ちに
労災問題研究所は、2011年末現在までの労働災害と職業病に関連する判決・和解の高額事例をまとめた。現在までの最高額は和解の2億4000万円となっている。労災問題研究所の稲垣昭雄所長によると、昨年1年間で上位20事例に食い込んだのは1事例だけで、「賠償額上昇の山場はほぼ通り過ぎたという見方ができる」という。年代ごとの賠償額の動向解説とともに、最高額となった「2億4000万円和解」の過労死事案を紹介してもらった。
特集2
「凡時徹底」の精神で ゼロ災運動やってます 日本一安全な列車見張会社へ レールセキュリティ
ゼロ災運動は多くの事業場で取り入れられている手法だが、これに「凡事徹底」の精神・キーワードを盛り込み、独自の安全活動を行っている会社がある。（株）レールセキュリティ（大阪市・淀川区）は列車見張専門の警備会社という特殊性を持ち、最後は人間の目による列車の運行や線路上で作業する人への安全確保が最も優れているという観点から、地道なゼロ災運動を続け、日本一安全な列車見張会社を目指している。
ニュース
・高齢化に配慮した勤務体制に 疲労溜めない走行計画を検討 陸運事業者向け手引書作成へ 厚労省
・土砂崩壊災害の再発防止を要請 東京・青梅労働基準監督署
・請負会社と連携強化を 鉄鋼連盟 製鉄所の安全再確認へ検討会 昨年末から災害相次ぐ
・石綿事前調査で見落とし防止を 厚労省
・石綿労災認定で初の従事歴基準 厚労省
・転倒災害の半数が１カ月以上休業に 陸上貨物運送事業労働災害防止協会神奈川県支部
・〝ノーダウン〟へ一斉パトロール 愛媛労働局
道しるべ
どこに危険が？何が不安全？（ＫＹＴシートコーナー）
第６回 「製品の組立」／監修：山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室 栄三
あんぜんクロス
第６回 出題：正木ノリオ
トップ＆キーマンいんたびゅう
「講師チーム」編成で教育頻度が高まりました／三機工業(株) 安全推進室 室長 泉 和男
社労士が教える労災認定の境界線
第125回 糖尿病の労働者が元同僚ともみ合い負傷、右手を壊疽・切断
／一般社団法人SRアップ21静岡会 太田労務管理事務所 所長 太田 法行
腹山課長 健康生活への道
第20話 ストレッチを習慣にするコツの巻／(株)マベリックトランスナショナル 管理栄養士 健康運動指導士 竹内 夕美子
現場ゼロ災のための安全文化考
その６ 続・教育指導を効果あるものに／建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
産業カウンセリングの現場から
第20回 自信失う相談者を支援／新宿公共職業安定所 就職支援ナビゲーター 秋本 久美子
イラストで学ぶリスクアセスメント
第24回 卓上ボール盤の災害防止／中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター 安全管理士 中野 洋一
安衛法・はじめの一歩
第101講 技能講習２／国際産業労働調査研究センター 代表 木村 大樹
走れ！安全くん
裁判例が語る安全衛生最新事情
第149回 名神タクシー事件 脳梗塞発症と基礎疾患の因果関係 神戸地裁尼崎支部平成20年7月29日判決
／弁護士 外井 浩志
送検事例
実務相談室
＜労安＞解体工事の安全対策は？ 地震による影響が心配
＜労基＞自宅待機のほかに処分!? 二重処罰できないと聞く
＜健保＞被保険者資格を切替えか 季節的業務の期間延長
＜厚年＞端数処理は100円単位？ 年金受給額もっと細かい
＜徴収＞発症の責任すべて負うか 職場転々とし「職業病」に
＜交通＞加害車両の修理費出るか 自転車と接触し相手ケガ
＜安全＞事故の発生率を下げたい 安全管理者中心に取組み
