安全スタッフ 2012年8月15日 第2168号
特集1
新しい職長像見据え 教育面を充実・強化 事務負担軽減を元請けが支援 三機工業
職長の働き方に最近では大きな変化が起きている。従来の職長スキルに追加してエクセル・ワード以上のパソコンスキル、リスクアセスメントを盛り込んだ作業手順書の作成能力など新たな職長スキルとして事務処理能力が問われているという。時代の流れで避けては通れないといいつつも、職長からは汗をかく仕事から事務仕事までの要求に不満が発生。こうした事態に対応するため三機工業(株)では従来から力を注いでいる職長への教育を充実・強化するとともに、事務仕事を少しでも軽減できるようソフトを開発し元請けとして支援している。
特集2
労災上積み補償 自動車・電線で引き上げ 3400万円が相場に
万が一労働災害が発生した場合に備え、企業は労災補償保険法を上回る付加補償として「労災上積み補償」を制度化している。自動車、電気、電線など各社組合では、ここ数年、上積み額の改善を行い、死亡や重篤な災害を負った際の補償額は3400万円が相場となりつつある。IMF-JC(全日本金属産業労働組合協議会)加盟組合がまとめている労働諸条件一覧から企業の補償額を紹介する。
トピックス
工種別施工計画書で工事把握 労働災害防止へ先手管理 社員の能力向上に「研さんツール」 鹿島建設
鹿島建設(株)は、労働災害防止の先手管理として「工種別施工計画書」を作成し、現場で活用している。同計画書は、着工から完成まで工種全体の概要を理解するのが目的。「施工数量・期間」「必要な資機材」「工程」などを示しており、工種全体のガイドラインとなる。工事を任された社員が同計画書の作成を行うが、提出を通して所長から指導を受けることとなっている。所長が「生きた教育」を実践することで、社員、自らの研さんのためにも役立ち、すでに現場では欠かせないツールという。
ニュース
・悪質な企業名公表を提案 厚労省 第12次防策定へ議論開始 過重労働の健康障害多発で
・胆管がん問題で協議会発足 日印産連 健康障害防止の啓発図る 事業者向けにパンフ作成も
・有機塩素系洗浄剤のばく露低減化を要請 厚労省
・線量計偽装発覚で疑惑事業者を調査 厚労省
・声を掛け合い安全確保を 港湾災防 主要港を督励巡視
・有所見初めて減少に転じる 大阪労働局
道しるべ
トップ&キーマンいんたびゅう
学校での〝安全教育普及〟も視野に/特定非営利活動法人 安全技術ネットワーク 理事長 浮田 義明
どこに危険が?何が不安全?(KYTシートコーナー)
第16回 「クレーンの点検」/監修:山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室 栄三
あんぜんクロス
第16回 出題:正木ノリオ
社労士が教える労災認定の境界線
第135回 注意されていたが自主的に深夜の残業し、うつ病を発症
/一般社団法人SRアップ21北海道会 安藤行政事務所 所長 安藤 壽建
いつでもどこでも簡単トレーニング
第4回 太もも裏のストレッチ/(株)マベリックトランスナショナル 管理栄養士 健康運動指導士 竹内 夕美子
現場ゼロ災のための安全文化考
その16 グッドモーニングの意味/中込労務安全事務所 建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
産業カウンセリングの現場から
第30回 エンジニアたちを元気に
/特定非営利活動法人 日本キャリア・カウンセリング研究会(JCC) 事務局 平 和俊
イラストで学ぶリスクアセスメント
第34回 床上操作式クレーンの対策/中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター 安全管理士 中野 洋一
安衛法・はじめの一歩
第111講 行政による監督3/国際産業労働調査研究センター 代表 木村 大樹
走れ!安全くん
裁判例が語る安全衛生最新事情 No.159
第159回 JFEスチール(JFEシステムズ)事件 出張先での過労自殺に対する責任 東京地裁平成20年12月8日判決
/弁護士 外井 浩志
送検事例
実務相談室
<労安>プレス機械の改正教えて 構造規格も見直しに
<労基>割増単価引き下げたい!? 無断欠勤した懲罰措置
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