安全スタッフ 2012年10月1日 第2171号
特集
見逃しません低いリスクも 作業者に張り付くクロス定点観測を コマツ 小山工場
「当たり前の作業なのでリスクの発見が難しいのではないか」「リスク評価に個人差があるのでは?」「作業場をちょっと見ただけではリスク評価はできないのではないか」――。自然な疑問だが、意外とこのへんを素通りしてリスクアセスメントが行われていないだろうか。コマツ小山工場のサークルでは、このことに気づき異なる職場の作業者が観測者となり、違う職場の作業者に張り付くクロス定点観測で、リスク評価を実施している。その結果、低いと思っていたリスクレベルが実はもっと高いリスクだったことが判明、職場からの危険の排除に一役買う活動として定着しているという。
別冊付録
解いてみよう!みんなの安全衛生くいず
「解いてみよう!みんなの安全衛生くいず」は安全スタッフメールマガジンに掲載した問題を一部改稿したもの。別冊付録化に当たり、新作クイズも追加している。クイズは三択式になっており、安全衛生担当者が楽しく学べるようになっている。
ニュース
・WBGT値測定義務化を検討 8 月末までに25人が死亡 厚労省 12次防で熱中症対策強化へ
・木建工事指導で半数に違反発覚 石川労働局
・「一人ひとりが安全行動を」 埼玉労働局 県下一斉パトロール
・安全帯取付設備設置を促進 厚労省 平成25年度概算予算まとまる 屋根上での墜落・転落防止へ
・不十分な設備が健康障害に影響 胆管がんで厚労省
・エチルベンゼンを第2類物質に追加 厚労省・特化則改正で
・厚生労働省人事異動(PDFまたはビューアでご覧ください)
・建設業で労災かくし相次ぐ 長野北部地域の労基署が集団指導
道しるべ
統計資料
どこに危険が?何が不安全?(KYTシートコーナー)
第19回 「食品の加工調理」/監修:山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室 栄三
あんぜんクロス
第19回 出題:正木ノリオ
社労士が教える労災認定の境界線
第138回 会社主催のスポーツ大会で競技に出場中、足首をひねり負傷
/一般社団法人SRアップ21滋賀会 奥野社会保険労務士事務所 所長 奥野 文夫
建設業の労働災害事例
第178回 トンネル内で溶接機で溶接中、一酸化炭素中毒となる
いつでもどこでも簡単トレーニング
第7回 理想の二の腕を手に入れよう/(株)マベリックトランスナショナル 管理栄養士 健康運動指導士 竹内 夕美子
現場ゼロ災のための安全文化考
その19 安全施工サイクルの検証・2/中込労務安全事務所 建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
イラストで学ぶリスクアセスメント
第37回 安全帯への正しい知識を/中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中野 洋一
お薦めの一冊
審査のポイントを解説 『労働安全衛生法の計画届AtoZ』(大成出版社刊、村木宏吉著)
産業カウンセリングの現場から
第33回 多様化する「うつ」/大正大学人間学部臨床心理学科 教授 廣川 進
安衛法・はじめの1歩
第114講 手数料1/国際産業労働調査研究センター 代表 木村 大樹
裁判例が語る安全衛生最新事情
第162回 デンソー(トヨタ自動車)事件 うつ病罹患者の性格と素因減額 名古屋地裁平成20年10月30日判決
/弁護士 外井 浩志
送検事例
実務相談室
<労災>送迎バスの事故は通災か 駅からバスをチャーター
<労基>生産手当を割増賃金に? 残業代で一部定額払い
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