ベトナム人実習生が墜落死 元請と下請を送検 足立労基署

2021.03.22 【送検記事】
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工事が遅れて焦り

 東京・足立労働基準監督署は、安全対策を怠ったとして、元請である工事業者と同社現場代理人、および二次下請である架設工事業者と同社代表取締役の計2社2人を、労働安全衛生法第30条(特定元方事業者等の講ずべき措置)違反などの疑いで東京地検に書類送検した。22歳のベトナム人労働者が高さ15メートルの足場から墜落し、死亡している。

 労働災害は平成31年2月28日、東京都荒川区の公共土木工事現場で発生した。下請の実習生が足場の解体作業に従事していたところ、移動式クレーンで吊り上げていた足場材が実習生付近に落下した。同労基署によると、「足場材が直撃、もしくは避けようとして墜落したのではないか」としている。実習生は安全帯を着用していたが、親綱とはつないでいなかった。

 下請は移動式クレーンを使用した作業を行う際、荷の重量や玉掛けの方法などを定めていなかった疑い。玉掛けに使われていた繊維ロープが千切れて…

【令和3年2月19日送検】

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