死亡災害きっかけに無資格運転発覚 フォークリフト使用した内装業者送検 熊谷労基署
2021.04.14
【送検記事】
埼玉・熊谷労働基準監督署は、無資格でフォークリフトの運転を行ったとして内装業者と運転していた同社取締役を労働安全衛生法第61条(就業制限)違反の疑いでさいたま地検に書類送検した。フォークリフトは同社が保有していたもので、無資格運転は以前から続いていたとみられている。
同取締役は令和元年6月4日、同社の倉庫内に中二階を設置するため、フォークリフトを使用して鉄骨の組立て作業を行っていた。門形に組立てた鉄骨の上部に横向きの鉄骨を取り付けようとしたところ、鉄骨が突然倒れた。門形鉄骨の根元で脚立に乗って作業していた労働者が巻き込まれ、脳挫傷、多発開放性頭蓋骨骨折などにより死亡している。
鉄骨が倒れたことについて同労基署は、「フォークリフトの誤操作などによるものではない」とみている。死亡災害を契機に調査を行ったところ、無資格運転が発覚したとしている。
【令和3年3月18日送検】