熱中症 2020年の死傷者は52人で高止まり 神奈川労働局・集計
2021.05.03
【監督指導動向】
神奈川労働局は、2020年に発生した職場内での熱中症による死傷災害の発生状況を取りまとめた。合計で52人となっており、記録的猛暑を記録した18年以降高止まり傾向が続く。死亡者も3年連続で発生している。
16~20年の5年間の死傷者についてのとりまとめも行っている。業種別にみると、建設業46人、製造業31人、運送業28人、商業26人などとなっている。警備業や清掃・と畜業も21人と少なくない。
月別では、8月が102件と最も多く、7月が77件で続いた。時間帯別でみると、14時台が34件で最多。以下、11時台(29件)、15時台と18時以降(ともに26件)、9時台前と16時台(ともに24件)となっている。
同労働局では、暑さが本格化する前に対策を強化しており、今年3月には災害防止団体などに対して熱中症予防の徹底を求める要請を行った。5月には、オンラインセミナーも開く。