有機溶剤への曝露防止対策せず送検 スポンジ工場で労災 和歌山労基署
2021.06.12
【送検記事】
和歌山労働基準監督署は、生活雑貨製品製造業者と同社現場責任者を労働安全衛生法第22条(事業者の講ずべき措置等)違反の容疑で和歌山地検に書類送検した。屋内作業場において第2種有機溶剤等を使用する際、健康障害防止に向けて必要な措置を講じなかった疑い。令和元年10月、労働者2人が第2種有機溶剤などの蒸気に曝露し、急性有機溶剤中毒などで1週間程度休業している。
労災は、同社の家庭用スポンジ製品製造工場で発生した。第2種有機溶剤等である「酢酸エチル混合物」を使用して糊付機の払拭作業をさせる際、有機溶剤等の蒸気の発生源を密閉する設備、局所排気装置またはプッシュプル型換気装置を設けていなかった。
【令和3年3月25日送検】