女性職員が建設現場をパトロール 女性専用トイレなどを評価 長崎労働局
2017.03.14
【監督指導動向】
長崎労働局は平成28年10月に、全国初の官民合同女性パトロール隊「輝く女性応援し隊!」を結成し、女性が安全・快適に働ける職場環境に向けた取組みを強化している。29年2月には、長崎県庁舎行政棟新築工事現場への安全パトロールを実施した。
パトロール隊のメンバーは7人で構成している。「官」からは、同労働局の労働基準監督官3人、雇用均等指導官1人、長崎県県央振興局建築技師1人の計5人。「民」からは西松建設㈱の現場監督1人と、SUMCOTECHXIV㈱の看護師1人が参加する。
パトロールでは女性専用トイレを高評価した。現場事務所に付帯する女性用トイレとは別に、現場で働く女性職員自ら設計したもので、十分に着替えを行える広さを確保している。高所作業車にポールを設け、搬器の手すりと天井の間に挟まれる危険を防止していた点や、資材置き場が区画整理されて整理整頓できていたことなども評価している。
一方、天井が低い部分に頭部衝突防止のための注意喚起と緩衝材の設置など、さらなる安全管理対策の向上を求める一幕もあった。
同労働局は、女性によるパトロール活動を来年度以降も継続して実施していく意向を示している。
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