コロナ禍のストレス対策を/風とつばさ社労士事務所 代表 上川 謙吾

2021.06.13 【社労士プラザ】
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風とつばさ社労士事務所 代表 上川 謙吾 氏

 新型コロナウイルス感染症が世界中に広がって1年が過ぎたが、いまだに収束の兆しがみえないどころかウイルスが変異を繰り返し、さらに広がり続けている。

 緊急事態宣言、まん延防止等重点措置、独自の感染対策など、次々と政府や自治体が対策はするものの、基本的に一般人のすることは何も変わっていない。

 人のいるところではマスクを着用する。飲食はできるだけ自宅で。外食の場合は無言で短時間に済ませる。外での飲酒は控える。不要・不急の外出はしない。

 多くの人がこれらを実行しているが、なかなか感染が収束しない。一方、うつ症状を訴える人が増えているという。

 不要・不急の外出自粛を要請されるなか、テレワークを行えない職種であっても、休日には外出を自粛して家にこもっている人が多いだろう。

 この不要・不急の外出自粛の影響について、よく考えることが必要だと思っている。

 外に出て遊びたい、気の合う仲間と触れ合いたいという人にとっては、長期間の外出自粛というのはものすごいストレスになる。

 そんなストレスを長く溜めておけば、うつ状態になってもおかしくはない。あるいはストレスが原因で、体の各部に不調を訴える場合もある。

 そうならないために大切なのは次の2点だと思う。1つ目は、体を動かすこと。労働ではなく運動が必要だ。次に、誰かと会話をすること。感染防止に配慮しながら、この2点を行うことが大事である。

 たとえば、車を使って独りで出かけるとか、あるいは同じ家で過ごしている家族で出かけるという場合は、車の外に出るまでは家にこもっているのと同じになる。

 さらに、人があまりいない山間部に車で出かけるのであれば、車を降りた後も感染リスクはかなり低い。ウォーキング、ハイキングなど、自然と親しみながら体を動かすというのは精神面でも良いものだ。

 ただ、独りで体を動かすだけだと、他人とのコミュニケーションはとれない。

 そこで、SNSやオンライン会議システムの活用をお勧めしたい。顔がみえて音声でやり取りできるツールが一番良い。次は、文字情報や写真などをやり取りできるチャット。また、好きな時にコメントを入れるだけのSNSであっても、何もしないよりましである。

 感染防止は大切だ。だが、感染に気を付けるあまり精神の健康を害しては元も子もない。自然の中で体を動かし、オンラインでコミュニケーションも取る。ぜひともやってみてほしい。

風とつばさ社労士事務所 代表 上川 謙吾【愛媛】

【webサイトはこちら】
https://www.wind-wing.org/

令和3年6月21日第3309号10面 掲載
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