【今週の労務書】『組織が変わる―行き詰まりから一歩抜け出す対話の方法2on2』

2021.06.12 【書評】
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必要なのは足元の改革

 日本企業が抱える閉塞感を「組織の慢性疾患」と名付け、寛解(慢性的であるため「完治」はしない)させる方法として、2対2での対話を紹介している。なぜ対話で組織が変わるのかと疑問に思う人もいるだろう。組織改革のためには組織のあり方、構造から抜本的に変えなければならないのでは? と。

 本書を通じた考え方は、「足元の変革を積み重ねていくことで、組織の風景は変わる」ということ。必要なのは抜本的な改革ではなく足元の変革であり、足元の変革を成功させるために、慢性疾患の原因を対話を通じて探るべきと強調している。2on2の具体的な手法は本書を読んでもらいたいが、1時間ほどで手軽にできるよう設計されている。組織を変える一歩目として実践してみてはどうだろうか。

(宇田川元一著、ダイヤモンド社刊、TEL:03-5778-7233、税込1980円)

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令和3年6月21日第3309号16面 掲載

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