【安全衛生・お薦めの一冊】『現場にやさしい安全対策 ワイヤーロープ・ベルトスリング等が解る基礎知識』

2011.05.15 【書評】
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日常の管理方法示す

 ワイヤロープ、ベルトスリングなどは、あらゆる建設現場で運搬の主要な用具として使われているが、万が一、破断する事態となると重大災害につながる危険性がある。これらの玉掛索は計画段階での選定、日常の点検・管理が重要になるのはいうまでもないが、作業者の勘と経験に頼りすぎる管理が少なくない。

 本書は、玉掛作業で使用条件によっては思わぬ強度低下を起こすケースに焦点を当て、作業所職員の管理能力向上や作業員に対する教育資料としてまとめられたもの。玉掛索の種類や強度、点検・廃棄基準、保管方法などについて基礎知識を図表やイラストを多用して分かりやすく説明している。

 玉掛作業中に発生した災害事例も紹介。「クレーンで吊った鉄筋束が玉掛けワイヤーの切断で落下」など8事例が掲載されている。巻末の点検表はコピーして、そのまま使える。

(労働新聞社刊、仙台建設労務管理研究会編、TEL:03-5926-6888、A4版、46ページ、500円)

現在労働新聞社HPにて改訂版第4判が発売中

【ご購入はこちら】
https://www.rodo.co.jp/book/9784897617626/

平成23年5月15日第2138号 掲載
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