【安全衛生・お薦めの一冊】『電子書籍 まる分かり除染電離則』
2012.03.01
【書評】
正しい知識で安全作業
東日本大震災によって生じた放射性物質で汚染された土壌を除染するために、今年1月1日に除染電離則が施行された。労働者の被ばく線量は1年50ミリシーベルトかつ5年で100ミリシーベルトを限度などとする具体的措置を定めている。
本書(電子版)は、土壌の除染の業務または廃棄物収集業務などを対象に、労働者の放射線障害を防止するために除染電離則と関連告示、ガイドラインの基本事項を分かりやすくまとめたもの。指定地域外でがれき処理などにあたる建設業者も持っていていい知識といえる。
除染電離則の解説では、「講ずべき措置の概要」「事前調査・計画策定等」「保存容器・保護具の使用等」「特別教育」「線量の測定方法」が収められている。また、放射線が人体に与える影響など基礎的解説もある。
(労働新聞社刊、TEL:03-5926-6888、B5版、84ページ、500円)。※電子書籍のみ。
平成24年3月1日第2157号 掲載