【安全衛生・お薦めの一冊】『知っておきたい 建設業の労務知識Q&A』

2012.04.01 【書評】
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現場ですぐに役立つ

 「現場で倒れても労災にならない場合があると聞きましたが、どのような場合でしょうか?」「社長の息子が現場で負傷した場合でも、労働者死傷病報告は提出しなければならないのでしょうか?」――といった質問が132問。建設業の労務管理を行っていくうえで、生じる疑問をQ&A方式で分かりやすく、丁寧に解答しているのが本書だ。元請け・下請けを問わず、すぐに現場で役立つ内容となっている。

 安全衛生関係のほかにも「労働者の募集時」「賃金、労働時間、休日と深夜労働」「書類の整備」「労働者派遣と偽装請負」「解雇、退職、健康管理手帳等」など採用から退職まで、さまざまな分野を網羅しており、知っておきたい基礎知識が習得できる。

 また、ところどころに「コラム」を掲載。筆者の労働基準監督官時代の経験談が紹介されていて興味を引く。

(大成出版社刊、村木宏吉著、TEL:03-3321-4131、A5版、179ページ、1800円税別)

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平成24年4月1日第2159号 掲載
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