【安全衛生・お薦めの一冊】『プレス作業者安全必携』
2011.08.15
【書評】
改正後の規格に対応
多くの製造現場で使用されている動力プレス機械だが、作業者が金型に手や指を挟まれる災害が少なくない。安全に作業するためには、金型や安全装置、安全囲いの付け外しなどの教育が必要となる。本書は、今年7月に改正された動力プレス機械構造規格などの内容を踏まえ、特別教育用のテキストを見直したもの。
新たに追加されたプレスブレーキ用レーザー式安全装置では、その機構とともに、使用上の注意点を解説。自動化装置を付けたプレスへの立入禁止措置や、移動テーブルを持つプレスでのストローク端の危険防止などについても、改正点を説明している。
また、安全プレスの改造や安全装置の不使用、金型の破損といった実際に発生した災害事例について原因分析と対策を示しており、参考になる。
安全担当者だけでなく、プレス作業に係わる人はぜひとも、目を通しておきたい。
(中央労働災害防止協会編、TEL:03-3452-6401、B5版、1050円)
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平成23年8月15日第2144号 掲載