【安全衛生・お薦めの一冊】『製造版 事故災害を防ぐための基本心得・基礎知識』
2011.09.01
【書評】
新人教育に最適
「自分だけは災害に遭うことはない」「労働災害とは何?」といった事故や災害とは無縁、無関心なのが大方の新人の考えだろう。こうした層への安全教育が最も厄介なのは、安全担当者なら経験済み。
本書は難解な要素を一切排除、新人が安全への関心を持てるようタイトルどおり「基本」「基礎」的な部分にこだわっている。「安全と健康は“先取り”するもの」「どんな災害が発生しているか」「ケガと健康障害から身を守るには」「知っておきたい職場活動のあれこれ」「災害が起きてしまったときの対処は」といったベーシックな項目をラインナップ。
また「『ことわざ』『格言』に見る安全・健康への知恵と教訓」の章は朝礼話材のスパイスとなるだろう。まとめに「不安全行動70」を列記しており、自己チェックリストとして活用できるため、職場安全の再点検にも使える。
(労働新聞社刊、TEL:03-5926-6888、A5版、87ページ、571円+税)
平成23年9月1日第2145号 掲載