フレコンバックの崩落を防止せず送検 派遣労働者が死亡 農協を送検 筑西労基署
2021.08.30
【送検記事】
茨城・筑西労働基準監督署は、令和2年7月に発生した死亡労働災害に関連して、農業協同組合と同組合の関城支店審査役を労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の容疑で水戸地検下妻支部に書類送検した。高さ約4メートルに積まれたビニール包装の袋物である「はい」の崩落防止措置を講じなかった疑い。
労災は、同法人の関城支店で発生している。労働者2人が穀物の入ったフレコンバックの移動作業を行っていた際、フォークリフトで作業していた労働者を補助するために付近にいた派遣労働者が、崩落したフレコンバックの下敷きとなり死亡している。
安衛法は、「はい」の高さが3メートルを超える場合には、はいをロープで縛り、網を張り、杭止めを行い、はい替えを行うことなどを規定しているが、同法人はこうした対策を一切講じていなかった疑い。同労基署によると、同審査役は、はい作業主任者の資格を持っていたものの、対策を怠っていたという。
【令和3年8月2日送検】