18歳の労働者がミキサーに腕を巻き込まれ 安全対策怠った建設業者を送検 木更津労基署
2021.08.31
【送検記事】
千葉・木更津労働基準監督署は、機械への巻込まれ防止措置を講じなかったとして、建設業者と同社代表社員を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで千葉地検木更津支部に書類送検した。18歳の男性労働者がモルタルの吹付け機械に右腕を巻き込まれる災害が発生している。
災害は令和2年7月20日に発生した。被災者はモルタル吹付け機械の脇に設置されたミキサーから、詰まったモルタルを手で掻き出す清掃作業に従事していた。
同社は清掃作業中に起動装置に錠を掛け、「調整中運転停止」の表示板を取り付けるなどの措置を一切講じていなかった疑い。別の作業員が装置を起動し、被災者の右腕がミキサーの刃に巻き込まれる災害となった。
同労基署によると、違反の理由は「起動する時に確認すれば大丈夫だと思った」と話しているという。
【令和3年7月20日送検】