【今週の労務書】『待ったなし! BCP[事業継続計画]策定と見直しの実務必携』
2021.09.04
【書評】
シートで被災状況を確認
BCPとは何かとの基本に関する説明から始まり、策定の方法や実効性を高めるための見直し手法などを説く。防災週間のある今月こそ、手に取りたい一冊だ。
計画を実践するのは各社員であるとし、社内での教育推進を推奨する。項目として「自社のBCPの概要」や、発災時の対応を指す「初動のアクションプラン」などを挙げる。
たとえば地震に関する初動では、①自らの安全確保と周囲の負傷者の救出、②初期消火、③対策本部の立上げ、④職場の被害確認、⑤ライフラインの復旧の5項目を示す。このうち④に関しては事前に専用シートを用意し、被害の発生場所や被災状況、応急処置状況を書き込めるようにすると効率が良いとしている。
(本田茂樹著、経団連出版刊、TEL:03-6741-0045、税込み2200円)
令和3年9月6日第3319号16面 掲載