労働者が腕巻き込まれ切断 リサイクル業者を送検 船橋労基署

2021.09.11 【送検記事】
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 千葉・船橋労働基準監督署は、ベルトコンベアーに非常停止装置を備えていなかったとして、建設廃材リサイクル業者と同社原木工場の所長を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで千葉地検に書類送検した。53歳の男性労働者がベルトコンベヤーに腕を巻き込まれ、切断する労働災害が発生している。

 災害は令和3年3月29日、同社原木工場内で発生した。被災者は、ベルトコンベヤーのローラーとベルトに付着した泥を除去していた。作業場所から停止ボタンまでの距離は遠く、緊急的に止められない状態となっていた。本来は非常停止装置として、コンベヤーの側に引っ張って停止できるロープを設置しなければならないが、同社はこれを怠った疑い。

 労働者は挟まれた際、声を挙げて助けを求めたが、工場内は機械音が大きく、周りの作業員に声が聞こえていなかった。災害の発見が遅れ、しばらく挟まれたままの状態となっていた。同労基署は違反の理由として、「気を付けていれば大丈夫だと思った」と話しているという。

【令和3年7月14日送検】

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