忍者の「忍にん体操」で労災防げ 伊賀労基署が建設業に集団指導
2021.11.15
【監督指導動向】
三重・伊賀労働基準監督署は、管内で増加している転倒災害を防止するため、建設事業者約50人を集めて集団指導を実施した。足腰を鍛えてもらうため、伊賀市が考案した「忍にん体操」を実演し、転倒予防を呼び掛けている(写真)。
「忍にん体操」は、手を刀に見立てて指で空を切る「刀印」や壁を伝って走る「横走り」、バランスを保つ忍者のポーズなど、忍者の動きを独自に取り入れたもの。体に負荷がかかる体操のため、気分転換や体をほぐし、労働者らの災害防止につながることを期待している。
同労基署管内では昨年、転倒による被災者が75人に上り、前年の56人から大幅に増加した。増加の背景には労働者の高年齢化もあるとみて、体操の実施など自主的な対策を促している。