ブロック塀倒壊で派遣労働者死亡 安全対策怠った建設工事業者を送検 熊谷労基署
2021.11.30
【送検記事】
埼玉・熊谷労働基準監督署は、コンクリートブロック塀の倒壊防止措置を講じなかったとして、建設工事業者と同社現場責任者を労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いでさいたま地検に書類送検した。派遣労働者がブロック塀の下敷きとなり、死亡する災害が発生している。
災害は令和3年2月15日、埼玉県深谷市の側溝布設替工事で発生した。同社に派遣されていた派遣労働者は側溝を敷設するため、地面の掘削作業を行っていた。長さ4.5メートルに渡るブロック塀が倒壊し、下敷きになっている。
同労基署によると、一般的なコンクリートブロック塀はL字型で、底の部分を地面に埋めて支えているケースが多いとしている。災害が発生した際のコンクリートブロックは型が古く、支えがなかった。「工事前にコンクリートブロックの状態を調べ、支えなどを設置して補強すべきだった。倒れることを想定せず、工事を進めていたようだ」と話している。
【令和3年9月17日送検】