ドラグ・ショベルの無資格運転で送検 吊り上げた廃材落下し労働者死亡 秩父労基署
2021.12.15
【送検記事】
埼玉・秩父労働基準監督署は、ドラグ・ショベルを無資格運転したとして、土木工事業者と同社取締役を労働安全衛生法第61条(就業制限)違反の疑いでさいたま地検に書類送検した。ドラグ・ショベルで吊り上げていた廃材が落下し、下敷きとなった労働者1人が死亡する災害が発生している。
災害は平成30年12月25日、同社敷地内で発生した。取締役は、ショベルで地上から廃材を吊り上げ、トラックの荷台に積み込む作業をしていた。廃材を吊り上げていたチェーンが破断し、付近にいた労働者が下敷きになっている。
取締役は、ショベルの資格を持っていないにもかかわらず、運転していた疑い。使用していたショベルには荷の吊り上げ作業を行うためのクレーン機能が備わっていたが、災害発生時はクレーンモードに切り替えていなかった。
【令和3年10月28日送検】