【GoTo書店!!わたしの一冊 書評家・大矢博子選集(2021年下半期)】『火定』『マスカレード・ホテル』『探偵工女 富岡製糸場の密室』ほか

2022.01.01 【書評】
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このページでは、2021年8~12月に配信した大矢博子さんによる書評をまとめてご紹介します。

『火定』澤田 瞳子 著
8月半ば、新型コロナウイルスの感染者がついに1日で2万人を超えた。ワクチンを打った世代の感染者・重症者が減っているのは僥倖だが、入院もできなければ救急車を呼んでも搬送先がないというこの状況は、異常という他ない。

澤田瞳子著、PHP文芸文庫刊、968円(税込み)


『マスカレード・ホテル』東野 圭吾 著
今月17日に、映画「マスカレード・ナイト」が公開された。一流ホテルで起きる事件を防ぐべく、警察とホテルスタッフが奮闘するミステリー映画である。

東野圭吾著、集英社文庫刊、836円(税込み)


『探偵工女 富岡製糸場の密室』翔田 寛 著
渋沢栄一の生涯を描く大河ドラマ『青天を衝け』が好調だ。幕末の動乱を経て、時代は明治に入った。新政府は諸外国に追いつくため様ざまな政策を実行に移すが、そのひとつが輸出品としての生糸の産出を担う富岡製糸場の建設である。

翔田寛著、講談社刊、1650円(税込)


『光炎の人』木内 昇 著
ここしばらく落ち着きをみせている新型コロナウイルスの感染者数。このまま第6波が来ないことを祈るばかりだが、この災厄を通して実感したことがある。技術の進歩だ。

木内昇著、角川文庫刊、上下各924円(税込)


『黒牢城』米澤 穂信著
毎年この季節になると雑誌などで特集されるのが、今年のミステリー小説のランキング企画だ。作家や文芸評論家などが投票で今年を代表するミステリーを選ぶもので、中でも歴史があるのが『週刊文春』の恒例企画「ミステリーベスト10」と、宝島社のムック『このミステリーがすごい!』である。

米澤穂信著、角川書店刊、1760円(税込)

▽2021年1~7月分はこちら


書評家 大矢 博子 氏

選者:書評家 大矢 博子(おおや ひろこ)
88年、民間気象会社に入社。96年に退職後、書評家に。著書に『歴史・時代小説 縦横無尽の読みくらべガイド』(文春文庫)など。

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