傾聴と問掛けをフル活用/あすく社労士事務所 泉 隆一
詩人である相田みつをさんの作品に、「その時の出逢いがその人の人生を根底から変えることがある」という一節がある。
私自身「あの出会いがなかったら、今ごろ私はどんな人生を送っているのだろう?」との思いがときどき脳裏をよぎる。
2015年、健診実施機関で営業職を務めていた時のことだ。同僚が急きょ退職したことで、健康保険関連の業務も私が代わりに務めることとなった。
その業務のアドバイザーだった社労士の先生との出会いが、私の人生を大きく変えた。先生との雑談中「泉さんは、今までどんな仕事をしてきたの?」と質問された。私は、劣等感を抱きながらさまざまな会社でさまざまな仕事をしていたことを正直に告白した。
すると、「泉さんのこれまでの経験は、社労士だったらメリットだらけだよ。泉さんの強みだね。羨ましいよ」といわれたのだ。
職を転々とし自信を喪失していた私をめいっぱい肯定してもらえたような気がして、とても嬉しく、心が熱くなるのを感じた。国家資格である社労士にも興味を持ち、試験合格率をネットで確認したところ「この試験に合格できたら、確実に人生を変えられる」と考えた。
2017年、働きながら2度目のチャレンジで、社労士試験に合格し、私の人生は好転した。
「対話の持つ大きな可能性や他者をエンパワーメントする大切さ」を実感できたこの出来事は、一生忘れることはないと断言できるし、「社労士/プロコーチ(コーチング)/研修講師」である私の原点だ。
2021年、私は50歳になった。「五十にして天命を知る」ということわざがある。天から与えられた私の使命は、働き方で迷ったり悩んでる個人や企業にかかわり、私との対話を通じて、その方々がすでに持っている「本当の気持ちや能力」に気付いてもらい、好転するきっかけを与えることだと思っている。誰にとっても、これまでやってきたことは全て自身の役に立つし、無駄なことなんて1つもないはずである。
私は「承認・傾聴・問掛け」をフル活用した①企業への職場環境改善サポート、②個人への能力開発サポート、③企業や個人へのブランディングおよび販売促進サポート――の3つが得意だ。
利己的にならず世のため人のためとなるwin-win-winを意識しつつ、私自身の得意なことや経験を活かした掛け算のビジネスを追求していきたい。2022年も良き出会いに期待している。
あすく社労士事務所 泉 隆一【福岡】
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