凍結による転倒防げ “「すり足歩き」運動”呼び掛ける 弘前労基署
2022.03.16
【監督指導動向】
青森・弘前労働基準監督署は、積雪や凍結などを原因とする転倒災害が多発していることから、歩行時に足裏全体で着地し小さな歩幅で歩いて転倒を防ぐ“「すり足歩き」運動”を展開している。「すり足歩き」の方法や、冬期の転倒災害防止のポイントを解説したリーフレットを作成し、同労基署のホームぺージ上で掲載するなど、周知を進めている。
同リーフレットでは災害防止のポイントとして、通路やスロープなど滑りやすい箇所の除雪や、滑り止めマットを敷くことを挙げた。手袋や帽子を着用すれば、転倒時のケガの軽減にもなるとしている。
同労基署の管内では、今年1月に発生した労災のうち、積雪や凍結を原因とする転倒災害が約半数を占めている。同労基署は当初、管内の事業場を個別に訪問してすり足歩きを実演するなどの対策を計画していたが、新型コロナウイルスの影響で中止している。